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MNT : 乳がん :メトフォルミンが多剤耐性乳がんを防ぐ

25 Dec 2017

カナダのUniversity of Saskatchewanによる研究で、糖尿病薬メトフォルミンが乳がん細胞におけるin vitro での多剤耐性の発症を抑制し、多剤耐性がひとたび起こっても改善する可能性があることもわかった。

Department and College of Medicineの助教授で臨床科学者であるTerra Arnason氏らが本試験を率いた。彼らの知見は、 PLOS ONE誌に発表された。

多剤耐性は、いくつかのがんが化学療法薬に対して耐性になる時に起きる。多剤耐性は多くの種類の化学療法の失敗における重要な要素であり、それは、しばしば終了現象である。それは血液がんや乳がん患者を含む、血液がんや固形がんの患者に影響する。

どのように、かつなぜがん細胞が薬剤に対して耐性になるのかは、依然としてがん研究における重要な疑問のままである。その答えが予防する可能性のあるターゲットを提供し、治療に対する耐性を改善する。

一つの薬剤に耐性になる人々は、しばしば多くの薬剤にも体制になる、従って多剤耐性として知られる。

がん細胞における増殖抑制効果

Arnason氏らは、多剤耐性に対して初期治療とともにメトフォルミンを使い、その効果を調査することを目的とした。
メトフォルミンは、2型糖尿病で食事と運動だけで血糖値をコントロールできない時に治療する薬剤である。メトフォルミンは、体がインスリンを管理する方法を改善することによって血糖値を下げる。

従来の研究では、メトフォルミンは腫瘍細胞に対する増殖抑制効果を持つことが示された。つまり、メトフォルミンはがん細胞の増殖と拡散を阻害する。

事実、メトフォルミンを服用する2型糖尿病のがん患者では新しいがんの発生が31%減少すると報告された。また、メトフォルミンは乳がん患者におけるあらゆる原因による生存に恩恵を与えることも示された。

研究者らは、メトフォルミンの増殖抑制効果を促進し、メトフォルミンを前治療に使用することが多剤耐性がんに恩恵があるか、または支障をきたすかどうかを検査する計画をたてた。

研究者らは、MCF7乳がん細胞株を広く調査し、メトフォルミンの増殖抑制効果を評価するために、化学療法薬ドキソルビシンに対するメトフォルミンの耐性を検査した。

メトフォルミン使用後に耐性が改善

Arnason氏らは、メトフォルミンがドキソルビシンに耐性のある細胞を含めて、MCF7に対して増殖抑制効果があることを発見した。

薬剤耐性の発症は、メトフォルミンで前治療した細胞で遅くなるか抑えられた。そして、実験は細胞培養で実施され、多剤耐性がメトフォルミン使用によって発症後改善した進行性乳がんのマウスモデルで実施された。

同時に、その知見はメトフォルミンが多剤耐性を防ぐか、改善するための治療として使用される可能性を示した。著者らは以下のように記載している:
「メトフォルミン単独療法が、用量依存的に、ドキソルビシンに対する耐性で選択された細胞を含めて、多細胞株に対して増殖抑制効果を持つことを示した」
「メトフォルミンは乳がん細胞における他の抗がん治療との併用で使用される時にも、その効果がやはり観察された」と著者らは結ぶ。

「われわれの知見は、in vitroで腫瘍細胞の増殖を遅らせるメトフォルミンの能力を示す増加する文献ベースと整合性がとれる」

研究チームによる将来の研究は、メトフォルミンの効果が短期間か長期間かを観察するために何か月にもわたってがん細胞を解析することを対象とするだろう。

https://www.medicalnewstoday.com/articles/320278.php
(2017年12月7日公開)

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