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MNT : 消化器 : アスピリンによって消化管がんのリスクが大幅に低下

13 Nov 2017

大規模研究によって、アスピリンを長期間服用すると、消化器がんの発症がほぼ半分になることがわかった。

消化管がんには、特に大腸がん、胃がん、肝臓がん、すい臓がん、食道がん、そして小腸がんが含まれる。

これらの中で、大腸がんは西欧で最も多いと考えられている;米国では悪性の肺がんががん関連死の2番目の原因となっている。

健康的な生活スタイルを送ることやリスクがある場合には定期的に検査を受けることなど、がんを防ぐためにできることはたくさんある。これらに加えて、近年では、ますます多くの試験で、もう一つの予防戦略が指摘されている:アスピリン服用である。

2009年、国際的合意声明で、「大腸がんやおそらく他のがん種におけるアスピリンと他のNSAIDsの化学的予防効果のエビデンスが明確に示されている」と言及された。

また、U.S. Preventive Services Task Forceの一番最近の勧告声明では、50歳から59歳の成人における大腸がんの一次予防のために低用量アスピリン服用を開始すること、そして少なくとも10年間毎日低用量アスピリンを進んで服用することを推奨している。
これに関連して、Chinese University of Hong KongのKelvin Tsoi氏と研究チームは消化管がんにおけるアスピリンの予防効果をもっと詳細に調べることを目指した。

本研究は、10年に及び、60万人以上が参加した。この結果は、スペイン、バルセロナで開催された第25回UEGWで発表された。

消化器がんとアスピリン投与を調査する

Tsoi氏らは、618,884名を調査した。そのうち206,295名はアスピリン服用者だった。アスピリンを服用している患者は平均67.5歳、非服用者は平均67.6歳だった。

アスピリン服用者は、平均7.7年間継続してアスピリンを処方された。また用量の中央値は80 mgであった。

研究チームは、大腸がん、肝臓がん、食道がん、すい臓がん、胃がんを含む消化管がんと乳がん、膀胱がん、白血病、腎臓がん、肺がん、多発性骨髄腫、泌尿器がんを含む他の非消化器がんの発生について最長14年間患者の転帰を追跡した。

全体としては、追跡期間中、患者の15.9%が最も一般的だった肺がんなどのがんを発症した。

消化器がんのリスクは最大47%まで削減

「アスピリンの長期服用により、消化管における主要ながんにおいて、24%から47%の有意な減少がみられた」と著者らは記述している。

より具体的に言うと、アスピリン服用者は肝臓がんと食道がんに47%、胃がんに38%、すい臓がんに34%なりにくい傾向があった。

さらに、アスピリン服用者の大腸がんのリスクも24%まで低減した。

非消化管がんについては、アスピリンは白血病、肺がん、泌尿器がんのリスクを下げたが、他のがん(乳がん、膀胱がん腎がん、多発性骨髄腫のような)には有意な影響はなかった。

そのため、試験の著者らは、「アスピリンの長期服用は消化管がんの主要なタイプを減少させるが、その効果は乳がんと腎がんのような、他の非消化管がんに対しては限定的された」と結論付けた。

「この結果は、アスピリンの長期服用は多くの主要ながんの発症リスクを低減する。注目すべきことは、消化管におけるがんに対する結果の有意性である。そこでは、がん発症の減少が大変大きかった。特に肝がんと食道がんであった」
Kelvin Tsoi氏

https://www.medicalnewstoday.com/articles/319917.php
(2017年10月31日公開)

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