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MNT : HIV : 一貫性のある治療によって、ゲイの男性間のHIV感染は防げる

01 Sep 2017

今までで最大のHIV感染研究では、治療結果としてウイルスレベルを検知できないHIV陽性の男性は、彼らの性交渉の相手にウイルスを移さないことを発見した。

現在、世界中で約3,700万の人々がHIVを持っており、米国では成人1,200万人がHIVウイルスと共に生きている。HIVによる死亡率は、国民意識を高める運動と抗レトロウイルス療法(ART)により過去数十年間で著しく低下してきたが、ウイルスに対する感染率は依然として高い。

NIHによれば、2015年には世界中で2,100万人が新しく感染した。NIHが受け入れがたいと判断するレベルである。

しかしながら、最近の重要な研究結果はHIV感染の劇的な低下に対する希望を与える。事実、新研究によれば、きちんと薬剤投与を受けた結果としてウイルス量が検知できないHIV陽性のホモセクシュアルの男性は、無防備な性交渉後に彼らの性交渉相手にウイルスを移さない。

“Opposites Attract”と呼ばれる本研究は、オーストラリアのシドニーのKirby Instituteによって実施され、結果はフランスのパリで開催された第9回 International AIDS Society 会議で発表された。

これは、異なるHIVの状況にあるホモセクシュアルの男性カップルのHIV感染リスクを調査した最大の研究である。

本研究は過去の研究に立脚している

    ARTとして知られるHIV治療は、ウイルスが患者の免疫システムにダメージを与えることを阻止し、時には、このダメージを逆行させることで体内のウイルスレベルを下げる。

    さらに、ART治療は薬剤を毎日、かつ処方通りに投与すれば、ウイルスの感染を防ぐことができる。薬剤がコンスタントに投与されれば、ウイルスレベルは検知不能なレベルまで低減される。

    2つの過去の研究では、HIV状況が異なるカップルのHIV感染率を調査した。

    2011年では、ある研究では、ART治療がHIV陽性の人からHIV陰性のパートナーへの感染の可能性を96%下げたことが示された。しかしながら、これらの結果は圧倒的に異性愛のカップルをみていた。

    それゆえ、いわゆるPARTNER試験では、同じことがホモセクシュアルの男性カップルに適応するかどうかを調査することを目標とした。この研究は、同様に異性愛のカップルとゲイのカップルを調査し、ウイルス量が検知不能なパートナーからのHIV感染がなかったことを発見した。

    現在、Opposites Attract 研究はホモセクシュアルのカップルだけを調査している。

    4年間にわたってHIV感染はゼロ

Opposites Attractは、358のゲイの男性カップルからなる大規模コホート研究である。そのカップルすべてがHIV陽性だったパートナーとHIV陰性だったパートナーから成っていた。
参加者は様々な社会的背景を持ち、タイ、ブラジル、オーストラリアの3か国の出身者であった。

本研究は、2012年から2016年の間に実施された。この期間中、カップルは無防備なアナルセックスを全体でほぼ17,000回行ったと報告した。

4年間で、HIV感染は1例も報告されなかった。これは、HIV陽性のゲイの男性がウイルスを検知不能レベルの状態をなんとか維持すれば、HIV陰性のパートナーを感染させるリスクはごくわずかである

これは、膣性交と比べて、アナルセックス間のHIV感染リスクが18倍高いと推定されていることを考えれば、とりわけ明るい話題である。

筆頭著者である、Kirby Instituteの Andrew Grulich氏は、「検知不能なウイルスレベルはゲイ集団におけるHIV感染を効果的に予防する」と述べつつ、この結果を要約した。

「Opposites Attractは、これらの結果が高中所得国の両方に適合することを示す最初の研究である」と、彼は付け加えた。「われわれの研究は、異性愛のカップルとホモセクシュアルのカップルの、他の少数の国際的研究に加わる」

「われわれは、効果的な治療を受けたHIVは、HIVの状況が異なるカップルにおけるHIV感染を防ぎ、これは、HIVの状況が異なるカップルにとって人生を変えるようなニュースであると自信をもって言うことができる」
Andrew Grulich氏

しかしながら、彼は警告する。「HIV陽性のパートナーが定期的な医療を受けており、ウイルス量が検知不能であることを保証するために抗レトロウイルス薬を絶対に逃さないことが重要である」

http://www.medicalnewstoday.com/articles/318621.php

(2017年7月25日公開)

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