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01 Sep 2017
ビスフォスフォネートとデノスマブの両方がアンドロゲン遮断療法(ADT)を受けている非転移性前立腺がんの男性における骨ミネラル濃度(BMD)を改善する。
系統的レビューとメタ解析の結果がAnnals of Internal Medicine誌に発表される。
前立腺がんの男性2人に1人が診断後、ある時点でADTを受ける。
ADTは数十年間治療の主力であったが、 著しい骨量の減少と骨折のリスク増加を含む多くの潜在的な副作用に関係している。
前立腺がんの男性のための骨の健康の良質なケアとADTの悪影響に関する教育のレベルの低さのギャップが、エキスパートがこの疾患患者における骨量の減少と骨折リスクの予防へのさらなる系統的なアプローチへの探求に繋がった。
McMaster Universityの研究者らは、ADTを受けている前立腺がんの男性における骨折の予防と骨ミネラル密度を改善することを目的とした骨を標的とした治療の効果を評価するために30の試験をレビューした。
全体として、ビスフォスフォネートでは骨ミネラル密度の改善がみられた。しかし、これが骨折を低下させたかどうかは依然として不明瞭である。
使用可能な試験結果は、骨折の低下はデノスマブだけに限られていることを示した。
この集団における骨折のアウトカムを調査するさらなる試験が必要だと研究者らは述べる。