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21 Jul 2017
Western University と Lawson Health Research Instituteで開発されたテクノロジーにより、患者が進行性卵巣がん治療に反応しているかどうかのための新たな窓が開けられる。
多施設臨床試験において、卵巣に関係する腫瘍に対する血流と血液量を測定するCTかん流により、医師が治療計画を改善する機会を得られ、治療が効いているかどうか正確な予測ができることが示された。
本試験は、NRG Oncology と ECOG-ACRINを含むNational Clinical Trials Networkを通してUS National Cancer Instituteによって財政的支援を得た。
「CT かん流は治療前後の腫瘍への血流内変化へ突き進んでいる」と、Western University’s Schulich School of Medicine & Dentistry教授であり, Lawson Health Research Instituteの科学者で、かつSt. Joseph’s Health Care Londonの医学物理学者であるTing-Yim Lee氏は述べた。「この特別なケースで、血流が症状なしでより長く生存する人々では減少する傾向があるとわかるが、症状が6か月以内に再発する人々では、治療後に腫瘍への血流が増加することがわかる」
本研究は、Clinical Cancer Research誌に掲載された。
研究者らは、卵巣がん患者の60~85%において、初期治療後に再発すると指摘する。
どの患者が特異的治療によって、さらに恩恵を受ける可能性があるかを同定するために、CTかん流を使用することで、よりふさわしい患者を選択し、よりよい治療計画を可能にし、かつ新しい治療オプションを評価しつつ、将来的な臨床試験に対するバイオマーカーをも提供可能となる。
著者らはまた、本試験は有望であるが、現在の結果を裏付けるためにさらなる研究が必要とされる。
「この方法を使うと、早ければ治療後4週で血流の変化を見ることができる。これは、症状が再発するかどうかを判断するために数か月待つ必要がなく、治療が効果的かどうかを非常に早く知ることができる」とLee氏は述べた。
http://ecancer.org/news/11886-ct-technology-shows-how-blood-flow-can-predict-effectiveness-of-ovarian-cancer-treatment.php
(2017年6月29日公開)