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ecancer : 全般 : ASCO® 2017 : 単回放射線療法が脊髄圧迫症状を十分に改善

10 Jun 2017

転移性がん患者における一般的な合併症、脊髄圧迫はQOLに対する重大な障害である。

放射線療法は痛みと他の症状を和らげるために広く使われているが、標準的なスケジュールはなく、かつ現在はアプローチも異なる。

この第III相試験の結果は、単回放射線療法がまるまる1週間放射線療法をするのと効果は同じであることを示している。

本研究は、米国臨床腫瘍学会年次集会(ASCO)で、今日記者会見で取り上げられ、発表される予定である。

「われわれの知見は、少なくとも短い余命しかない患者にとって、単回放射線療法が転移性脊髄圧迫に対する標準治療であることを立証する」と、英国のMount Vernon Cancer Centreの腫瘍学者で、筆頭著者であるPeter Hoskin氏は述べた。「患者にとって、これは通院回数を減らし、家族との時間を増やすことを意味する」

がんが骨に転移すると、通常脊椎に影響を与える。

脊椎の腫瘍は、背痛、無感覚、うずき、歩行困難を起こし、脊柱管を圧迫することがある。

多くの進行性固形がんの患者が、骨転移を発症し、がん患者全体の10%までが転移性脊髄圧迫になるだろう。

本試験には、転移性前立腺がん(44%)、転移性肺がん(18%)、転移性乳がん(11%)、そして転移性消化器がん(11%)の患者688名が登録した。

平均年齢は70歳で、73%が男性であった。

研究者らは、8 Gyを単回投与または5日以上、5 回にわけて20 Gy投与のどちらかの脊柱管外照射療法のために、患者を無作為に割り付けた。

本試験の主要評価項目は、4点スケールで測定された歩行状況であった。
• Grade 1: 普通に歩行可能
• Grade 2: 杖や歩行器のような歩行補助具を使って方向可能
• Grade 3: 歩行補助具を使っても歩行困難
• Grade 4: 車いす使用

本試験登録時には、66%がGrade 1から2の歩行状況であった。

8週間では、単回放射線療法群の69.5%と5 回群の73.3%がGrade 1から2の歩行状況であった。放射線療法の期間が短くても長くても患者の可動性の維持の助けになることを示唆した。

全生存期間中央値は、単回群が12.4週、5 回群では13.7週であり、2つの群は同様であった(その差異は統計的に有意ではなかった)。

重篤な副作用のあった患者の割合は、2群で同様であったが(20.6% 対 20.4%)、軽度の副作用は単回群ではまれであった(51% 対56.9%)。

Hoskin氏は、脊髄圧迫症状の早期発見と迅速な治療は放射線療法の最適な結果を達成するために重要であると強調した。

「より長い放射線療法は、単回放射線療法より脊椎における転移の再増殖を防ぐたにはより効果的である可能性がある。従って、放射線療法の期間が長ければ、より長い平均余命のある患者にとってはいまだによりよい可能性がある。しかし、これを裏付けるためのさらなる研究が必要である」とHoskin氏は述べた。

転移性乳がん患者は、若い患者だったことから、本試験では過小評価された。
脊髄圧迫のある特定の患者に対しては、放射線療法の代替、または追加として手術が推奨される可能性がある。

Watch the press conference here.

http://ecancer.org/news/11711-asco-2017–single-radiation-treatment-sufficiently-relieves-spinal-cord-compression-symptoms.php

(2017年6月2日公開)

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