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ecancer : 頭頸部 : ESMO 2016 : フランスの頭頸部がん患者において負担(Burden)のかかる割合は3分の1以上

14 Oct 2016

フランスにおける頭頸部がんの全国調査より、疾患負担(Burden)の割合が患者の3分の1以上を占め、また、頭頸部がんは二次原発がんの発症リスクが高いことが、ESMO2016における2つの発表より明らかになった。

EPICORL研究は、French National Hospital Dischargeの2008年から2012年のデータベースを使用した、フランスにおける初の全国頭頸部がん予後研究である。

フランスの病院において、退院した患者131,965名が頭頚部がんを有し、そのうち41%は後に病院で死亡、5年生存率は34%であった。

12%が遠隔転移の診断をうけたと記録されており、これは6倍の死亡リスク(HR = 6.2)を伴う。

フォローアップ期間中の再発においては31%は初期のがん、57%は進行期がんと診断され、これも6倍の死亡リスク(HR = 5.9)を伴う。

「喫煙とアルコール摂取障害における主な危険因子が原因で、頭頚部がんは二次的な原発がんリスクが高く、深刻な依存疾患の負担(Burden)はかなりである」と、パリのTenon Hospital、Department Of Radiation Oncology所属の Florence Huguet 氏は述べた。

研究における半数以上の患者が、頭頸部がん以外のがん、またはがん以外の深刻なチャールソン併存疾患指数を対象とした極めて生存率の低い疾患を有している。

研究者はまた、診断時の患者6.1%とフォローアップ期間中の患者2.3%で見られる二次的な原発頭頚部がんの発症率に注目した。

「診断時に進行期であった患者は、早期の患者に比べて各リスクは優位に高かったものの、従来の研究結果内で、再発と二次的な異時性頭頚部がんの累積発生率が確認された」

また、フランスにおける頭頚部がんの負担(Burden)は38%以上であることが確認された。 

Gustave RoussyのHead and Neck Cancer部所属の調査官、Dr Caroline Even氏は、「これは、進行性頭頚部がんで死亡した患者41,503名のうち43%が頭頚部がん以外のがん治療を受けているという実態が原因であるようである」と述べた。

「根本的な死因を決定づけることは、複数の部位原発がんの存在に相反することから、頭頚部がん以外の過去または同時期のがんの存在が、National Statisticsで見られる死亡率の差を示す主な説明要因となることが、確認された」とEven氏は述べた。

喫煙とアルコール摂取といった2つの主な危険因子の低下により、頭頚部がんの発症率が減少することが報告されている間にも、頭頚部がんの年間死亡者数が増加していることが確認された。 

フランス、Hôpitaux Universitaires Paris Nord Val de Seineの 腫瘍内科医であるSandrine Faivre氏は、「この研究は、全国的な範囲の分析からなる重要なデータであり、人々が過去数十年間に渡ってタバコとアルコールにさらされていたことが明らかにされた」と述べた。

「最近のフランス疫学報告書において、HPV感染は影響を与えないだろうが、タバコやアルコールが誘発する頭頸部がんの標準的な特徴は述べられている」

「この研究より、頭頚部がんの負担(Burden)と予後不良がタバコやアルコール摂取に関連し、この患者団体においてタバコやアルコールが著しい共存疾患を誘発することが明らかになった。再発の他に注目すべきは、二次原発性の他のがん発症率が高く、他の頭頚部位や肺といった器官部位のリスクに対するスクリーニングや検査は保証されている点である」

「これは、頭頸部がん患者を治療するフランスの医師への警告である。実際、複数の共存疾患の可能性がある患者の脆弱性を覚えておくべきで、それらの共存疾患は特に毒性治療に弱い傾向がある」と Faivre氏は結んだ。

http://ecancer.org/news/10239
(2016年10月8日公開)

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