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MNT : がん : 脳腫瘍 : 水溶性アスピリンの突破口としての可能性

08 Jul 2016

研究者らは、液体アスピリンを含む新しい液体の薬剤に関するエビデンスが、脳腫瘍の治療の現状打破になり得る可能性を示した。

英国のUniversity of Portsmouth、Brain Tumour Research Centre of Excellenceにおける新しい研究結果は、Brain Tumours 2016(From Biology to Therapy会議、2016年6月27~29日ポーランド・ワルシャワで開催)にて発表された。

彼らの結果を脳腫瘍治療の将来にとって「画期的なものになる可能性がある」と述べながら、Geoff Pilkington氏 とDr. Richard Hill氏は、新しい薬が血液脳関門を交差できると説明する。

血液脳関門は、血流中の異物が脳に入るのを防ぐ一方で、主要な分子を脳から血流、血流から脳へと通過させる両方を備えた、血流中の高性能な包装紙のようである。

脳腫瘍を治療するためのがん治療薬を開発しようとしている研究者らは、血流脳関門を通過する化合物をつくることが大変難しいことがわかっていた。体の他の部分で腫瘍を打ち負かせる、多くのがん治療薬は通過することができない。

研究者らは、真の液体アスピリンは長い間薬剤研究におけるゴールであった。「水溶性」といわれる、現在入手可能なアスピリンは完全には水溶性ではない。それらは、胃に副作用を起こす固形の微粒子を含んでいる。

「本薬剤は膠芽細胞腫に対する効果が非常に高い可能性がある」

新しい水溶性の薬(IP1867B)は、アスピリンと他2つの含有物で合成されている。Portsmouthチームは、Innovate Pharmaceuticals社と共同してその薬剤を開発した。

3つのすべての含有物は、すでに臨床使用が承認されており、健康な脳細胞を傷つけることなく腫瘍細胞を死滅させることが示されてきたと研究者らは指摘している。

予測では、米国における、2016年の脳および他の神経系のがんの診断例は23,770、死亡例は16,050になるとされている。

研究者らは脳腫瘍の成人と小児から採取した組織のがん細胞を使用して新しい薬剤の試験をした。彼らは、薬剤含有物が、個別にかつ結合して、他の現在使用されている薬剤よりも、腫瘍細胞を死滅させる効果が10倍であることを発見した。
これらの結果はエキサイティングで将来有望であると同時に、本薬剤は、現在、脳腫瘍患者における臨床試験が開始される前に、前臨床モデルにおける、さらなる開発の通常のプロセスと試験を経る必要がある。

「このようなサイエンスによって、他のどのがんに比べ、より多くの小児や40歳以下の成人が死に至る、この深刻な疾患の治療法をわれわれが最終的に見つけられる可能性がある」
Sue Farrington Smith, chief executive of Brain Tumour Research

http://www.medicalnewstoday.com/articles/311306.php
(2016年7月1日公開)

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