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ecancer : 全般 : AACR2016 : 標的治療はNTRK遺伝子融合の腫瘍で継続的な効果を示す

27 May 2016

神経栄養因子チロシン受容体キナーゼ(NTRKs=neurotrophic tyrosine receptor kinase)というタンパク質ファミリーを選択的に標的する治験薬LOXO-101より、NTRK遺伝子融合の腫瘍において、有意な腫瘍退縮が認められたという第Ⅰ相臨床試験結果が、AACR2016にて発表された。

この研究は、University of Texas MD Anderson Cancer Center in Houston、Department of Investigational Cancer Therapeuticsの副議長で准教授であるDavid S. Hong氏によるものであり、2015年11月にAACR-NCI-EORTC International Conference on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで発表された内容のアップデートである。

Hong氏は、11月の発表にて、本件研究の登録対象は30例、6例はNTRK遺伝子融合で腫瘍が認められ、それは腫瘍増殖を引き起こすことを示した。

その際、3例だけは、反応評価として十分な期間の調査を行い、その全3例は部分寛解を示した。残りの3例は最近登録が行われた。

そして、Hong氏は「われわれは、腫瘍がNTRK融合である全6例において、有意な腫瘍退縮効果を見た」と述べた。

NTRK融合の腫瘍を有する7例目は、最近本研究に加わり、まだ反応評価の対象ではない

Hong氏は、これらの7例が、5つの異なる腫瘍型、肉腫・甲状腺乳頭がん・唾液腺の乳腺相似分泌がん・非小細胞肺がん・消化管間質腫瘍を持つと述べた。

6例のうちの5例はRECISTガイドライン(第1.1版)に従って部分寛解を確認し、6例目は腫瘍退縮18%を示した。

全7例は、進行性疾患が認められないままである。

初の被験者は1年以上研究に関わっており、全6例の評価可能な被験者は少なくとも治療の第7サイクルを迎えている。

臨床試験はNTRK融合陽性腫瘍に限られていなかった。そして、NTRK融合陰性腫瘍は客観的な抗腫瘍活性を示さなかったと、Hong氏は述べた。

2016年3月より43例の登録が行われた。

LOXO-101は良好な忍容性 を示したと、Hong氏は述べた。

用量漸増試験デザインより、50mg、100mg、200mgのいずれかを1日1回、または、100mg、150mgのいずれかを1日2回投与した。

最大耐用量に達することはなく、そして、最も頻度が高い有害事象はgrade1とgrade2の疲労、便秘、めまいである。

Hong氏は、本研究を制限しているのは、研究規模が小さいことであると述べた。

OXO-101の第Ⅱ相バスケット試験は進行中で、より多様な腫瘍に対し、100mg1日2回投与で、良好な容認性を示す容量であり、NTRK遺伝子融合の永続的な疾患管理の誘発を行う薬剤の検査を行う予定である。

第Ⅱ相試験では、NTRK融合で陽性反応を示した被験者のみ登録する。

「第Ⅱ相試験は、NTRK融合がんにおいてLOXO-101の追加データを生成するためだけではなく、これまで検査してきた腫瘍型の範囲のさらなる拡大が予測されるため、重要である。もし、効果的なデータが継続的に示されれば、この試験により、FDAや、世界の行政当局より薬剤の承認を得る可能性がある」と、Hong氏は述べた。

http://ecancer.org/news/9070   
(2016年4月17日公開)

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