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ecancer : 皮膚 : AACR2016 : SPF30の日焼け止めは黒色腫発生を遅延、前臨床医学モデルより

27 May 2016

紫外線B(UVB=ultraviolet-B)を浴びる前に日焼け止め指数30(SPF30)の日焼け止めの使用により、疾患マウスモデルにおいて黒色腫の発症を遅延することが、AACR2016にて発表された。

このデータにより、マウスモデルを新しく有効な黒色腫予防薬の同定に使用できることが示された。

「過去40年間、米国では、黒色腫発生率がつねに増加していた」と、Ohio State University Comprehensive Cancer Center – Arthur G. James Cancer Hospital and Richard J. Solove Research InstituteのDepartment of Molecular Genetics and the Department of Molecular Virology、Immunology & Medical Geneticsに所属の准教授、Christin Burd氏は述べた。

「日焼け止めが、黒色腫のおもな危険因子である紫外線を浴びる時に皮膚が焼けるのを防ぐことは知られている。しかしながら、日焼け止めは一般的に化粧品として製造され、人体実験または合成皮膚モデルでテストされることから、日焼け止めが黒色腫を防止するかについての調査は、実施されたことがなかった。われわれは、皮膚の炎症防止だけでなく、黒色腫を防止する日焼け止めの効果の検査を可能とするマウス・モデルを開発した」と、Burd氏は述べた。

Burd氏らは、AACRのジャーナルであるCancer Discoveryに、このマウス黒色腫モデルの開発について投稿した。

4‐ヒドロキシタモキシフェン(4OHT=4-OHT hydrotamoxifen)をマウスの皮膚に塗った26週間後、これらの遺伝子改変マウスには黒色腫が自然発症する。

この新しい研究において、研究者らが4OHTをマウスの皮膚に塗った1日後、遺伝子改変マウスを紫外線Bライトの単一波にさらすと、黒色腫はさらに速く発症し、より多くの腫瘍が現れることを、Burd氏とBurd’s laboratory の上級学部の生物学専攻学生であるAndrea Holderbaum氏は発見した。

「おおよそ5週間で、黒色腫生存率は80%まで減少した」と、Burd氏は述べた。

それから、黒色腫防止のSPF30ラベルがついている複数の日焼け止めの効果を試すために、研究者らはマウスモデルを使用した。

紫外線Bにさらす前に、マウスへ日焼け止め(UVカット/遮断薬を含む)を塗ると、すべての日焼け止めにおいて、黒色腫の発症は遅延し、腫瘍発生率は減少した。

「黒色腫防止におけるわずかな相違が、各SPF30の日焼け止めにおいて示された」と、Burd氏は述べた。「しかしながら、日焼け止めがすべてSPF30で市場に出たとしても、一部の日焼け止めはより高い効果が予測されることを発見した。そのため、この時点で異なる日焼け止めにおける黒色腫予防の可能性を比較するのは難しい」

本研究の限界は、これらの研究で使用される紫外線Bの短波が、ビーチで1週間過ごす場合にヒトが浴びる可能性のある紫外線B照射量に相当することであると、Burd氏は述べた。

「日焼け止めは、一度に1週間相当の太陽光を浴びることは想定されていない。われわれは、通常浴びる紫外線B量の削減目的としている」

Burd氏は続けて、次のように述べた。「他の限界としては、紫外線Bライトのみを使用したことである。すなわち、マウスは太陽光の一部である紫外スペクトル(UV spectrum)全体の一部だけを浴びたことになる」

「太陽光の全波長を精密にモデル化する太陽光シミュレーターを購入するために、われわれは現在資金提供を求めている。しかしながら、日焼け止めは、おもに化粧品産業により開発され、化粧品産業は製品開発で動物を使わないというルールがあり、この研究の資金調達は困難である」

Burd氏によるインタビューはこちら

http://ecancer.org/news/9087   
(2016年4月17日公開)

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