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MNT : 循環器 : 血圧を下げれば、心疾患発症のリスクのある人々が恩恵を受ける

15 Jan 2016

心疾患発症リスクのある誰もが、治療開始時の血圧にかかわらず、血圧降下薬を処方されるべきだという研究がLancet誌に発表された。

高血圧は、心疾患と脳卒中の主要原因である。世界中で、毎年10億人以上に影響を与え、940万人が死に至る。
血圧降下薬を使用して高血圧を治療するメリットは確立している。

しかし、現在低血圧ではあるが、心血管系イベントのリスクがある人にどの薬を使用して治療するべきかどうかについてははっきりしていない。

英国のNational Institute for Health and Care Excellence (NICE)と欧州高血圧学会は血圧の目標値を130/85 mmHg から140/90 mmHgへ、そして、高齢者は150/90 mmHgというより高い目標値に変更した。

目標値の見直しと個人向けへの変更の呼びかけ

本研究の著者らは、 これらと他の現在の血圧降下ガイドラインの至急の見直しを呼び掛けている。

彼らは、例え血圧が治療前に130 mmHgより低くても、固定された血圧目標から個人に合わせたリスクベースの目標値への転換を推奨している。

英国のオックスフォード 大学George Institute for Global HealthのKazem Rahimi氏らは、1966年1月から2015年7月まで60万人以上の異なる血圧目標と比較しながら、123の大規模無作為化試験結果を解析した。

研究チームは、主要なクラスの降圧薬のいずれかによる治療は、血圧が下がった程度に比例して大心血管系イベント、脳卒中、心不全、そして死亡を有意に抑制したことを突き止めた。

全体としては、収縮期血圧が10 mmHg下がるごとに、大心血管系イベント(CVD)と心疾患のリスクが約20%まで減少した。また、脳卒中と心不全は25%、原因がなんであれ、死亡リスクは13%まで減少した。

血圧降下は、CVD、心不全、糖尿病、腎疾患の病歴のある幅広いハイリスク患者にとって、初めからすでに低かった(130 mmHg以下)かどうかにかかわらず、同様である。

調査された5つの主要薬剤は、心血管系イベントを防ぐ効果は同等であることがわかった。しかし、ある特定の薬剤に関しては、特定の転帰に対しては他の薬剤よりさらに効果的であった。例えば、カルシウムチャネル遮断薬は脳卒中に対してより効果があるようにみえ、利尿薬は心不全予防効果にはよりよかった。

Rahimi教授は、以下のように述べた。
「我々の研究結果は、現在推奨されている血圧値より、さらに低く降圧することが心疾患の発症を一層抑制し、もしこの治療が広く実施されれば、数百人の命を救う可能性がある。」

彼は、この結果が、収縮期血圧を130 mmHg以下に抑制することに対する強い支援材料となることに反対し、どんな理由であれ、心臓発作や脳卒中のリスクが高い患者すべてに血圧降下薬を提供することを推奨する。

関連コメントの中で、University Paris Descartes(パリ)のStephane Laurent教授は、血圧を下げることが患者にとって安全でメリットがあるように見えるので、ハイリスク患者に適用されるのかもしれない。特に現在は、管理不良の高血圧は世界の問題である。

Medical News Today では、先日、α遮断薬を服用している男性は脳卒中のリスクがより高くなることを示す研究について報じた。

http://www.medicalnewstoday.com/articles/304509.php
(2015年12月28日公開)

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