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06 Nov 2015
Psycho-Oncology誌の特集号にて、精神科医、心理学者、看護師、ソーシャルワーカーを含めた臨床家によるケアを必要とするがん治療の行動的側面が明らかにされた。
当号に掲載された研究は、がん患者の心理的な経過における身体活動介入の影響を調査した、注目すべき文献の一つである。
調査より、エクササイズは、健康障害そして機能障害を有する乳がん患者において、身体機能向上に最も有効であることがわかった。
同時に、エクササイズは、症状の負担を著しく軽減したと報告した患者における乳がん特異症状の管理に有効であった。
また、年齢や化学療法により有意な効果が見受けられた。高齢で、化学療法歴を有する患者には、最も有効であった。
「乳がん患者は、自らの心身健康の改善方法に興味を持っている。われわれの研究結果は、機能障害を有する患者、高齢女性の患者、化学療法歴を有する患者が、エクササイズを身体機能改善の手段とみなすべきであることを示唆する」と、研究筆頭著者であるBernardine Pinto氏は述べた。
「QOLの低い患者に焦点をあてると、患者のQOLにおける身体活動の影響が、より明確に理解できる」
当特集号の客員編集者であるJeff Dunn氏は、「この特別号が、精神腫瘍学研究の最新情報に注目した、身体の健康と心の健康との相互作用を知る上での手掛かりとなる」と述べた。
「初のこの種の特集では、がん管理のための有効なアプローチとして、成功にむけて、心理的に健康な状態に焦点をあてるべきであることが明らかにされた」
http://ecancer.org/news/8026
(2015年10月23日公開)