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MNT : 循環器 : メタボリックシンドロームが心血管系のリスクを増大させる可能性がある

27 May 2015

新しい研究によれば、メタボリックシンドロームが、以前考えられていた以上に、健康に対してよりリスクとなる可能性がある。Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism に発表された研究により、メタボリックシンドロームのある人々は、ない人々より心血管系疾患が原因で死亡する可能性が高い
ことが示された。

一方で、Journal of the American Heart Associationに発表された他の研究では、メタボリックシンドロームにより、白人女性より黒人女性のほうが、心血管系リスクを増大することが示された。

白人女性の中では、4または、それ以上の代謝異常を必要とする度合いに対して、黒人女性では、2または3の代謝異常によって心血管系疾患のリスクが高まるようにみえた、とMichelle Schmiegelow氏は述べた。Michelle Schmiegelow氏は、本研究の著者であり、University Hospital Gentofte(デンマーク)の主任研究員である。

メタボリックシンドロームは、脳卒中と糖尿病のリスクを同時に起こし、増大させるリスクファクターの集団である。リスクファクターは、血圧、高トリグリセリド、低善玉コレステロール、グルコース代謝障害、および腹部肥満を増大させる。

従来の研究では、メタボリックシンドローム(ここでは少なくとも3つのリスクファクターを持っている場合と定義)のない肥満は、心血管系疾患のリスクにおける増加とは関連がないことを示していた。しかしながら、これらの研究では、主に白人参加者に焦点を当てていた。

14,364名の参加者のおよそ47%が白人、36%が黒人、18%がヒスパニックであった。参加者は、サイズに対する標準体重よりおよそ10%以上であれば“太り過ぎ”、標準体重よりおよそ30ポンド以上であれば“肥満”として分類された。

研究者らは、2~3のメタボリックリスクファクターのある黒人女性の中では、心血管系疾患に関係のあるリスクが、肥満女性では117%増加し、太り過ぎの女性では、77%増加した。

比較すると、肥満または太り過ぎで、2~3のメタボリックリスクファクターのある白人女性は、標準体重で、代謝異常のない白人女性と同程度に心血管系イベントを体験した。

メタボリックシンドロームがない場合、肥満または太り過ぎの黒人女性は、標準体重の黒人女性に比して、心血管系疾患に対してより高いリスクがあった。対照的に、メタボリックシンドロームのない白人女性は、肥満分類にかかわらず、心血管系疾患のリスクが同様にあった。

Schmiegelow氏は、この知見により、黒人女性において、メタボリックシンドロームによる、心血管系疾患リスクが過小評価され、一方、白人女性では、少なくとも閉経後の女性で、メタボリックシンドロームによる、心血管系疾患リスクが過剰評価されている可能性があることが示唆されると述べた。

糖尿病と高血圧は、死亡リスクを上昇させる。

Journal of Clinical Endocrinology & Metabolismに発表された他の研究では、研究者らは、Kangbuk Samsung Hospital(韓国)における人間ドックプログラムの知見を評価した。その研究には、2002年~2009年の間に155,971名が参加した。

データは、各参加者へのアンケートと体重、肥満度指数、血圧、コレステロール、血糖の測定により集められた。Korea National Statistical Officeからの死亡記録は、やはり参加者の死亡率を測定するために得られた。

「われわれの研究では、メタボリックシンドロームのある人々は、そうではない人々に比して、心血管系死亡率が1.6倍増加した。また、メタボリックシンドロームのある女性はそうでない女性より、どのような死亡リスクに対しても、さらなるリスクに直面した」と、Ki-Chul Sung教授は述べた。

参加者の12.6%は、最初のスクリーン時にメタボリックシンドロームがあった。知見では、メタボリックシンドロームのある人々はそうでない人々より心血管系疾患による死亡リスクがさらに高まることを示唆している一方で、この違いは、糖尿病または高血圧のある参加者をこの解析から除いた場合には解除された。

「この解析により、糖尿病と高血圧はメタボリックシンドロームのある人々の中では心血管系疾患による死亡のリスクを高める重要なリスクファクターであることがわかった」と、Eun-Jung Rhee教授(Sungkyunkwan University School of Medicine)は述べた。

メタボリックシンドロームのある若年層は、特に糖尿病と高血圧のある人々は、そのリスクに気づくべきである。

米国では、メタボリックシンドロームは一般的である。Medical News Today は、JAMAに発表された、米国の3分の一以上の成人がメタボリックシンドロームであり、60歳以上の成人の約半分がメタボリックシンドロームを患っているという研究について先日報じた。

http://www.medicalnewstoday.com/articles/294274.php
(2015年5月22日公開)

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