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ecancer : 脳腫瘍 : ホルモン避妊薬の長期使用は脳腫瘍のリスク増加と関連する

12 Feb 2015

少なくとも5年間ホルモン避妊薬を服用すると、若い女性において、まれな腫瘍すなわち脳神経膠腫の発症リスクが増加する可能性がある。

このプロジェクトは15〜49歳の女性に焦点を当てており、その結果はBritish Journal of Clinical Pharmacology誌にて発表された。

経口避妊薬を含むホルモン避妊薬には女性ホルモンが含まれており、広く世界中の女性が使用している。

神経膠腫や他の脳腫瘍の原因については少ししか知られていないなか、女性ホルモンのある種のがんリスク増加の可能性を示したエビデンスがある。その一方、特定の年齢群における避妊薬使用のリスク低減の可能性を示したエビデンスもある。

「ホルモン避妊薬を使用する年齢層の女性において、その避妊薬の使用が神経膠腫のリスクに影響を及ぼす可能性があるかどうかについて、われわれは評価すべきである」と、Odense University HospitalとUniversity of Southern Denmarkの本プロジェクト研究チームリーダーであるDavid Gaist氏が述べた。

このプロジェクトにおいて、研究者らは、デンマークnational administrative and health registriesによるデータから、2000年から2009年の間に神経膠腫の初回診断を受けた15歳から49歳のデンマークにおけるすべての女性患者の識別を行った。

彼らは317例を発見し、これらの初回診断を受けた女性を神経膠腫のない8名の同年代女性と比較した。

「状況に応じて、リスクが明らかに増加し続けることが重要である」と、Gaist氏は続けて述べた。

「Danish Cancer Registry誌によると、ホルモン避妊薬の使用者を含む生殖可能年齢の女性人口において、神経膠腫の発症は年間100,000人中5名が見込まれる」

「われわれは、ホルモン避妊薬使用と神経膠腫リスクとにおける統計的で有益な関係性を発見した。一方で、ベネフィット・リスク評価はホルモン避妊薬の使用にまだ好意的である」と述べ、「最適な避妊を選択した患者のために、ホルモン避妊薬の長期使用の評価を継続することは重要である」と指摘した。

Gaist氏は、研究論文でも述べているが、研究結果は注意して解釈する必要があることを強調している。

「それにもかかわらず、われわれの研究は重要な貢献であると考え、この結果が女性ホルモン剤と神経膠腫リスクとの関係に関するさらなる研究に拍車をかけることを願う」

参考:Andersen L., Friis S., Hallas J., et al., (2014) Hormonal contraceptive use and risk of glioma among younger women: a nationwide case-control study. BJCP.

http://ecancer.org/news/6874 
(2015年1月22日公開)

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