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e-cancer:大腸がん FDAはBRAF V600E変異を有する転移性大腸がんに対する治療薬として、エンコラフェニブを通常承認した

27 Feb 2026

2026年2月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認検査によりBRAF V600E変異が検出された転移性大腸がん(CRC)の成人患者の治療を対象として、エンコラフェニブ(Braftovi、Array BioPharma Inc.〔Pfizer Inc.の子会社〕)を、セツキシマブおよびフルオロウラシルをベースとする化学療法との併用において通常承認(traditional approval)した。エンコラフェニブは、2024年にBRAF V600E変異を有する転移性大腸がんに対し、セツキシマブおよびmFOLFOX6との併用療法として迅速承認を受けていた。

有効性は、BREAKWATER試験(NCT04607421)において評価された。本試験は、Qiagen社製「therascreen BRAF V600E RGQ PCR Kit」を用いてBRAF V600E変異陽性と判定された、未治療の転移性大腸がんでBRAF V600E変異陽性の患者を対象とした、無作為化、実薬対照、非盲検、多施設共同試験である。BREAKWATER試験の第Ⅲ相部分では、当初、被験者は以下の3群のいずれかに1:1:1の割合で無作為に割り付けられた。

  • エンコラフェニブを1日1回経口投与し、セツキシマブを2週間ごとに静脈内投与するA群(試験群)
  • エンコラフェニブを1日1回経口投与し、セツキシマブを2週間ごとに静脈内投与し、さらにmFOLFOX6を2週間ごとに投与するB群(試験群)、または
  • mFOLFOX6もしくはFOLFOXIRI(いずれも2週間ごと)またはCAPOX(3週間ごと)を投与し、各レジメンにベバシズマブを併用する場合と併用しない場合を含むC群(対照群)

その後、本試験は改訂され、無作為割付はB群およびC群の2群に限定され(1:1)、さらに新たなコホートであるCohort 3が開始され、以下の2つの治療群に1:1の割合で無作為に割り付けられた。

  • エンコラフェニブを1日1回経口投与し、セツキシマブを2週間ごとに静脈内投与し、さらにFOLFIRIを2週間ごとに投与するD群(試験群)、または
  • FOLFIRIを2週間ごとに投与し、ベバシズマブを併用する場合と併用しない場合を含むE群(対照群)

全群において、病勢進行、忍容不能な毒性の発現、同意の撤回、追跡不能、または死亡のいずれかが認められるまで治療は継続された。

BREAKWATER試験第Ⅲ相部分

主要有効性評価項目は、無作為化された全患者における無増悪生存期間(PFS)および、盲検下独立中央判定(BICR)に基づく各群最初の110例の無作為化患者における客観的奏効率(ORR)であった。全患者における全生存期間(OS)は、追加の正式検定対象評価項目であった。合計236例がB群(試験群)に無作為化され、243例がC群(対照群)に無作為化された。

PFSの中央値は、B群で12.8ヵ月(95%信頼区間[CI]:11.2、15.9)、C群で7.1ヵ月(95%CI:6.8、8.5)であった(ハザード比[HR]0.53[95%CI:0.41、0.68];p値<0.0001)。OSの中央値は、それぞれ30.3ヵ月(95%CI:21.7、未到達[NE])および15.1ヵ月(95%CI:13.7、17.7)であった(HR 0.49[95%CI:0.38、0.63];p値<0.0001)。ORRは、それぞれ61%(95%CI:52%、70%)および40%(95%CI:31%、49%)であった(p値=0.0008)。

BREAKWATER試験Cohort 3

主要有効性評価項目は、BICRによるORRであった。73例がD群(試験群)に無作為化され、74例がE群(対照群)に無作為化された。ORRは、D群では64%(95%信頼区間[CI]:53、74)であったのに対し、E群では39%(95%CI:29、51)であった(p値=0.0011)。

 

https://ecancer.org/en/news/27853-fda-grants-traditional-approval-to-encorafenib-for-metastatic-colorectal-cancer-with-a-braf-v600e-mutation

(2026年2月26日公開)

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