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e-cancer:乳がん 呼吸器感染症は乳がんの肺転移を増殖させる可能性がある(N&V)

13 Aug 2025

呼吸器ウイルスは、乳がんマウスモデルにおいて転移性乳がん細胞の肺における増殖を誘発するとの研究結果がNature誌で報告された。

これらの発見は人間の観察データによって裏づけられており、この研究は感染症とがん転移の関連性に光を当てている。

乳がんは女性で最も多く診断されるがんである。最初の寛解後、がん細胞は何年も潜伏状態にあり、その後、転移(肺や他の臓器)によって再発することがある。

SARS-CoV-2 などのウイルス性呼吸器感染症は炎症と関連しており、この炎症が転移に影響を与える可能性のあるプロセスを誘発することがある。

COVID-19パンデミックの最初の2年間でがん死亡率の増加が確認されたことを受け、James DeGregori氏と研究チームは、マウスモデルにおいてインフルエンザウイルスとSARS-CoV-2感染が乳がんの予後に与える影響を研究した。

研究チームは、これらの感染が肺における乳がん細胞の休眠期間を短縮することを発見した。これらの細胞は感染後数日以内に増殖し、2週間以内に転移性がん病変の拡大につながった。著者らは、この効果には炎症経路が関与していることを発見した。

著者らはまた、SARS-CoV-2検査で陽性となったがん患者が、がん関連死亡リスクが高まる可能性についても検証した。彼らは、UK Biobank(全がん種を対象とした参加者4,837例)とFlatiron Health(乳がん患者36,845例)のデータベースのデータを分析した。

Biobankグループ; SARS-CoV-2陽性患者と陰性患者を比較すると、がん関連死亡率が2倍に増加していた。Flatironグループ;SARS-CoV-2感染は肺転移リスクの40%以上の増加と関連していた。

これらの研究結果は、呼吸器ウイルス感染ががんの再発リスクを高める可能性があることがわかり、呼吸器ウイルス感染に関連する転移進行リスクの増大に対処するための戦略の必要性が浮き彫りになったと著者らは結論づけている。

 

https://ecancer.org/en/news/26829-respiratory-infections-may-increase-breast-cancer-lung-metastases-n-v

(2025年7月31日公開)

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