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e-cancer:膠芽腫 ASCO 2024:免疫反応の制御に関与するタンパク質を標的とする薬剤が膠芽腫に有望な結果をもたらす

04 Jun 2024

Dana-Farberの研究者らの報告によると、免疫応答の制御に関与するタンパク質を標的とする薬剤は膠芽腫患者において効果が期待できる可能性がある。

研究チームは、5月31日~6月4日にシカゴで開催された2024 Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology (ASCO)で研究成果を発表した。

イブジラストはMIFと呼ばれるタンパク質を阻害する。MIFは膠芽腫患者で高濃度に産生され、がんに対する免疫反応を阻害する可能性がある。

第Ⅰb/Ⅱa相試験において、新たに膠芽腫と診断された患者36名と再発膠芽腫患者26名を対象に、イブジラストを連日投与し、化学療法薬剤であるテモゾロミドを毎月1サイクル投与した。

6ヵ月無増悪生存率は、新たに膠芽腫と診断された患者で44%、再発膠芽腫患者で31%であった。

生存率は過去に報告された生存率と同程度であったが、研究所の調査によれば、チェックポイント阻害剤として知られる免疫療法剤と併用することで、この薬剤が膠芽腫患者に対してより効果的である可能性が示唆されており、この併用療法は有望な治療法となる可能性がある。

 

https://ecancer.org/en/news/24819-asco-2024-drug-targeting-protein-involved-in-control-of-immune-response-produces-encouraging-results-in-glioblastoma

(2024年6月2日公開)

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