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e-cancer:皮膚がん 若年層は日焼け防止と皮膚がん予防に関する俗説を信じる傾向が強いことが調査結果から明らかに

03 Jun 2024

米国のOrlando Health Cancer Institute が行った新たな全国調査によると、米国人の約3分の1(32%)は、日焼けをすることで外見をより良く、健康的に見せることができるという意見に同意している。しかし、これは専門医によれば日光曝露に関してはリスクのある習慣であり、危険な美的基準であると述べている。

「健康的な日焼けなどというものは存在しない。日焼けは皮膚へのダメージが目に見えているに過ぎない」とOrlando Health Cancer Instituteの腫瘍外科医であるRajesh Nair, MDは述べた。「この日焼けに対するポジティブなイメージや健康上のベネフィットは現実的には完全に正反対であるが、我々はこのイメージと戦っているのだ。実際は日焼けした皮膚は致命的な病気のリスクを高めている」

Ipsosが実施したこの調査では、若年成人は日焼け防止に関して通説や誤った情報を信じている可能性が高く、皮膚がん予防に関して実証された方法を取り入れていない可能性があることもわかった。35歳以下の成人の約7分の1(14%)は、日焼け止めを毎日使用することは直接日光を浴びることよりも皮膚に有害であると考えており、約4分の1(23%)は水を飲んで水分補給をすれば日焼けが防げると考えていた。

「水を飲むことで日光から身を守れるという科学的データはない」とNair氏は述べた。「日焼け止めの保護効果は既知のリスクをはるかに上回るが、日焼け止めに含まれる化学物質や成分が懸念されるのであれば、酸化亜鉛のような物理的なバリアを用いる鉱物成分を含む日焼け止めの使用やSPF防御効果がある衣服を着用すれば安全であることが証明されている」

Nair氏によれば、最近は非常に多くの情報源があるために誤った情報も氾濫しており、有益なアドバイスと間違ったアドバイスを見分けるのは難しいという。

「我々は本当に多忙で慌ただしい毎日を送っており、健康的な選択や意思決定について、できる限り指針となる情報を見つけようとしている。しかし、正しい答えを持っていると主張する人々や組織の数が圧倒的に多いため、何を信じればいいのか分からなくなってしまう」とNair氏は述べた。「我々が恐れているのは、人々が本当に危険な考えを信じることで危険にさらされてしまうことだ」

Brianna Starr氏(29歳)は、ソーシャルメディア上の流行が非常に速く、簡単に広まるのを目の当たりにしている。

「多くの人がTikTokやインスタグラムなどから情報を得ているが、それらの中には真実でないことが含まれている可能性があると思う」とStarr氏は述べた。「友人や仲間からとても大きな影響を受けるため、動画を見たり友人から何かを聞いたりするとすぐに『自分もやってみなければ』と思い、それを信じてしまう」

Starr氏は10代から20代にかけては皮膚がんを意識することはなく、日焼け止めを塗らずに太陽の下で寝そべり、こんがり日焼けすることに関心があったという。しかし、妹が19歳でメラノーマと診断された後、彼女は自分の身を守ることを真剣に考えるようになった。

「私の家系にはメラノーマの病歴があるので、半年に1度皮膚科医に診てもらうことにした。実際、首と肩にある2つのほくろが異形成で、メラノーマに進展する可能性があると指摘された」

今やStarr氏は屋外で過ごすときはいつでも日焼け止めを塗り、時間がたったら塗り直している。専門医は、SPF30以上の日焼け止めを使い、特に汗をかいたり水に入ったりする場合は2時間ごとに塗り直すことを勧めている。

また、皮膚科医やかかりつけ医による定期的な皮膚がん検診も、発症した皮膚がんを早期に発見するために重要である。

「残念なことに、皮膚がんは若年層の患者に多く見られるようになっている。皮膚がんは多くの場合、見過ごされてしまうため、より進行した段階で診断される傾向がある」とNairr氏は述べた。「我々は外出や屋外での活動に反対するつもりはない。なぜならそれらには多くの健康上の利点があるからだ。しかし、日焼けを防止することは命を救うことであり、自分を守る唯一の効果的な方法は皮膚への紫外線の影響を制限することであると知っておくことも重要である」

 

https://ecancer.org/en/news/24677-survey-finds-young-adults-more-likely-to-believe-myths-about-sun-protection-and-skin-cancer-prevention

(2024年5月2日公開)

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