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e-cancer:大腸がん ASCO 2024:併用療法は遠隔転移を有する大腸がん患者の予後を有意に改善する

31 May 2024

UCLA Health Jonsson Comprehensive Cancer Centerの研究者らが主導した研究によると、標準化学療法の治療歴がある遠隔転移を有する大腸がん患者に対して、実験的な免疫療法薬を化学療法と併用することで、分子標的治療薬であるレゴラフェニブ単独療法群と比較した場合、無増悪生存期間および全生存期間が有意に改善することが明らかになった。

無増悪生存期間(治療中および治療後にがんが悪化または進行が見られない期間)の中央値は、併用療法群で6.2ヵ月であったのに対し、標的療法単独群では2.1ヵ月であった。

併用療法による全生存期間中央値は19.7ヵ月であったのに対し、標的療法単独群では9.5ヵ月であった。

本試験の結果では、新たな併用療法により17.3%の患者で腫瘍が部分的または完全に縮小したことも示された。

レゴラフェニブ単独群では、2.7%に腫瘍縮小が認められた。

大腸がんが身体の他の部位に転移し始めると治療が困難になり、手術、化学療法、標的療法、免疫療法などの併用療法が必要になることが多い。

このような治療法の進歩により、遠隔転移を有する多くの大腸がん患者の予後が改善されたとはいえ、依然として重大な健康問題であることに変わりはない。

従来の治療法は、病状が進行するとともに効果がなくなることが多く、革新的な治療法の開発が必要となる。

この研究グループは、アデノシンA2a/A2b受容体拮抗薬であるetrumadenant(E)、免疫チェックポイント阻害薬であるzimberelimab(Z)、および化学療法レジメン(FB:mFOLFOX-6±ベバシズマブ)から構成されるEZFBと呼ばれる新たな併用療法の有効性を評価し、この侵攻性のがんの治療歴がある患者の予後を改善できるか調べた。

研究チームは、第Ib/II相試験において、オキサリプラチンとイリノテカンを含むレジメンによる治療歴がある遠隔転移を有する大腸がん患者112名を登録した。

患者は無作為に2群に割り付けられ、75名はEZFB併用療法を受け、37名はレゴラフェニブ単独療法を受けた。

この研究結果は、免疫標的療法と従来の化学療法を組み合わせることで、遠隔転移を有する大腸がんの転移をより効果的に制御し、治療効果を高める可能性があることを強調している。

「EZFB併用療法により認められた無増悪生存期間と全生存期間の改善は、難治性の遠隔転移を有する大腸がん治療における大きな進歩である」と抄録の筆頭著者であり、UCLA Health GI Oncology Programの共同ディレクターでUCLA Health Jonsson Comprehensive Cancer Centerの研究者であるZev Wainberg博士は述べた。

「これらの結果は、この有望な治療法のさらなる研究への道を拓くものである」

 

https://ecancer.org/en/news/24768-asco-2024-combination-therapy-significantly-improves-outcomes-for-patients-with-metastatic-colorectal-cancer

(2024年5月28日公開)

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