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15 Feb 2023
ARRSのAmerican Journal of Roentgenology(AJR)誌に掲載された論文によると、超高速(UF)MRIは、センチネルリンパ節生検の必要性を判断するなど、手術計画に有益な情報を提供する。
「術前のUF-MRI、増強時間、従来のダイナミック造影(DCE)MRIとマンモグラフィーの病変サイズは、手術時の非浸潤性乳管がん(DCIS)から浸潤がんへの進展を予測する可能性を示す」と、NYU Langone Healthの筆頭著者Rachel Miceli氏は記した。
本AJR誌受理原稿では、2019年8月~2021年1月にDCE-MRIとUF-MRIを受け、その後手術を受け、生検により確定診断されたpure DCIS病変のある継続的女性患者を同定した。
浸潤がんへの進展の予測因子決定のために、患者および病変の特徴、生検方法および病理、ならびにマンモグラフィー、超音波、DCE-MRI、およびUF-MRIにおける病変の特徴を評価した。
最終的に、手術時には、経皮生検でDCISと診断された病変の38%が浸潤がんに進展した。
UF-MRIの増強時間はDCISから浸潤がんへの進展と関連し(p=.03)、最適閾値は11秒(特異度:50%、感度:76%)であった。
経皮生検でDCISと診断された病変が手術で浸潤がんへ進展することを予測する上で、増強時間が短いことが有効であることを何度も繰り返し、「より大規模なコホートによる更なる研究が、臨床現場における進展の予測に対するUF-MRIの貢献度を評価するのに役立つだろう」と、Miceli氏らは結論づけている。
(2023年2月9日公開)