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e-cancer:がん全般 がん細胞が広がる仕組みとその理由を解明する新たな手がかりを発見

19 Dec 2022

国際研究チームは、がん細胞が全身に移動する新たなメカニズムを発見し、がん死亡の90%を占める転移を阻止する新たな標的の提供の可能性があることを明らかにした。

Nature誌に掲載された研究では、がん細胞は厚い液体に包まれていると動きが速くなることが確認された。この変化は、原発腫瘍によってリンパの流れが悪くなったときに起こる。

University of Alberta’s Faculty of Medicine & Dentistryの教授でBird Dogs Chair in Translational OncologyであるJohn D. Lewis氏は、「細胞外液の粘性を詳細に調べたのは、今回が初めてである」と語っている。

「流体粘性ががん細胞に特定の方法で動くように信号を送ることがわかり、その信号経路を基本的に短絡化して、がん細胞が速度を落としたり、あるいは止まったりするように、薬物を使うことができる可能性がある。

Lewis labは、ニワトリの受精卵から採取した胎盤のような絨毛膜を用いて、ヒトのがん細胞をリアルタイムに動かしてイメージングする技術を持つことから、Johns Hopkins Universityの研究者らが主導するプロジェクトに招聘された。

「われわれは、この種の画像処理で世界をリードしていると言えるだろう」と、Lewis氏は述べる。

「われわれの貢献は、がん細胞が、周囲の液体の粘度上昇に遭遇すると、遺伝子発現を変化させ、より攻撃的になることを非常に正確に示したことである。そして、粘度を下げても、これらの細胞はより攻撃的な状態である」

「そして、このシグナル伝達経路に異常が生じると、がん細胞が血流から逃れて転移する能力が変化することを明らかにした」と、Lewis氏は述べる。

これは、この国際研究チームが発表した3本目の論文である。Lewis氏は、チームの研究の大部分をKonstantin Stoletov上級研究員が行ったと評価している。

新しい治療標的が発見された場合、薬の開発・試験には10〜15年かかると同氏は警告している。

https://ecancer.org/en/news/22449-new-clue-discovered-for-how-and-why-cancer-cells-spread

(2022年12月6日公開)

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