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05 Oct 2022
Case Western Reserve Universityの研究者らは、歴史的にがん死亡率に関連する危険因子が米国内(48州)で地域的に異なることを見出し、このような違いは公衆衛生上の介入策を講じる際に考慮されるべきであると考えている。
例えば、米国西部の州は、人口10万人当たりのがん死亡率が最も低い。
あらゆる種類のがんで死亡した人のうち、肥満、座位時間の長い生活、糖尿病などの危険因子は、主要な行動的危険因子として喫煙や飲酒を上回っている。
一方、住民10万人当たりのがんによる死亡率が最も高い南部の州では、喫煙ががん死亡率に関連する主要な危険因子となっている。
研究者らは、健康行動や社会経済的特性、人口動態や環境要因、併存疾患の有病率、がん検診、治療やサバイバーシップケアの受診など、がんによる死亡の原因となり予防にも役立つとされる幅広い危険因子に着目した。
「既存の行動リスク因子データと場所に着目した新しい機械学習法を用いたこの革新的なデータ解析手法は、がん治療と予防への取り組みに実用化可能な、より洗練されたデータ解析力を示している」と、本研究の筆頭筆者でありCase Comprehensive Cancer CenterのPopulation Cancer Analytics Shared Resourceの医療サービス研究者であるWeichuan Dong氏は述べた。
(2022年9月15日公開)