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e-cancer:腎がん ESMO2022:ニボルマブとイピリムマブの併用は腎切除後のRCCのDFSを改善しない

20 Sep 2022

Motzer教授はESMO 2022でmRCCに対するこのネガティブトライアルに関するデータを発表した。
「転移性腎細胞がん(mRCC)の治療が著しく進歩しても、患者が無再発生存期間を延長できる選択肢はまだ限られている」と、本試験の筆頭著者であるRobert Motzer氏(米国・ニューヨーク州のMemorial Sloan Kettering Cancer Center)は述べている。

今回の結果は、患者の予後を改善する医薬品の開発に役立つ貴重な知見となるため、科学界と共有することが重要である」と述べている。

二重免疫療法が早期がんや進行がんで生存効果をもたらす可能性は、泌尿器系腫瘍を含む他の試験で実証されており、腎切除後のハイリスク患者における再発予防を意図して研究されたものである。
われわれは、RCCのような治療困難な疾患の患者に革新的治療オプションを提供することに引き続き注力する必要がある」と締めくくった。

本研究に参加していないCentre Hospitalier Universitaire Vaudois(CHUV: スイス・ローザンヌ)のDominik Berthold氏は、次のようにコメントしている。「腎摘出術(腎臓を摘出すること)後の内科的治療は、好ましくない特性を持つ患者の半数以上で再発が起こりうるため、非常に重要なニーズである。
ペムボリズマブの無作為化臨床試験であるKEYNOTE-564の結果が良好であったことから、医療機関は本薬を登録した。
 
CheckMate 914試験では、これらの結果の再現はできなかった。「多くの固形がん種で非常に強力な治療法と考えられているイピリムマブとニボルマブの併用免疫療法を用いたにもかかわらず、早期免疫療法により腎摘出後の再発患者数が有意に減少することはなかった。

Berthold氏は、この結果を分析した上で、「試験デザインや試験集団の違いが、このような非類似性を説明できるのか。現在および将来の患者に対する治療法の決定や試験デザインの指針とするために、研究者は亜集団やバイオマーカーを詳細に調べる必要がある。この注目すべきESMO年次総会では、周術期の免疫療法に関するより多くのデータが発表され(LBA 66と67)、その結果、早期チェックポイント阻害の価値についてより深く理解されることになるだろう」と述べている。

https://ecancer.org/en/news/22208-esmo-2022-nivolumab-ipilimumab-combo-does-not-improve-dfs-for-rcc-after-nephrectomy

(2022年9月11日公開)

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