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e-cancer:前立腺がん ベタメタゾンが前立腺がん放射線療法の治療成績を改善する可能性

18 Aug 2022

University of Kentucky Markey Cancer Centeの研究者らの新研究では、前立腺がんの放射線治療による望ましくない副作用軽減のために、一般的なステロイドであるベタメタゾンが使用できることが示唆された。

この研究は、6月8日付のInternational Journal of Molecular Sciences誌に掲載された。

UK College of Medicine’s Department of Toxicology and Cancer BiologyのLuksana Chaiswing助教授が率いる研究は、ベタメタゾンが放射線療法による損傷から正常前立腺細胞を守ると同時に、がん細胞の放射線療法に対する感受性を高くすることを初めて証明するものである。

前立腺がんは、米国では男性のがん死亡原因の第2位となっている。

放射線療法は前立腺がんの増殖を抑えるために重要であるが、正常な組織を傷つけるなど、望ましくない副作用が増える危険性が大きい。

「正常な組織の損傷を防ぎつつ、放射線治療の効果を高めることを目的とした新しい治療法が緊急に必要である」と、Chaiswing氏は述べている。

「このようなアプローチの開発は、前立腺がんの制御と患者のQOLに大きな影響を与えるだろう」

研究チームは、放射線療法による細胞毒性から非がん細胞を保護する、前立腺がん細胞を殺す、がん細胞と非がん細胞の両方で過酸化水素レベルを増加させるなどの特性について、FDAで承認されている約700の医薬品をスクリーニングした。

炎症と造血系がんの治療薬として承認されている副腎皮質ホルモンのベタメタゾンは、望ましい特性をすべて備えたトップ5薬剤のひとつとなった。

ベタメタゾンは過酸化水素濃度を高め、がんではない正常な前立腺細胞で「RelB」と呼ばれる保護タンパク質を活性化させる。

「このプロジェクトの成果は、腫瘍組織を放射線に感作すると同時に、正常組織を放射線による副作用から保護することで放射線療法の効果を高める新しい抗がん剤レジメンにつながる可能性があり、がんサバイバーのQOL向上につながる」と、Chaiswingは述べている。

https://ecancer.org/en/news/22149-betamethasone-could-improve-outcomes-for-prostate-cancer-radiation-therapy

(2022年8月15日公開)

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