トップ > ニュース

ニュース

e-cancer:がん全般 抗がん剤のドリームクリームは口腔腫瘍を縮小させる

12 Apr 2022

現代医学では、ニコチンパッチや避妊パッチなど、注射や処置のために医師を訪れることなく、皮膚に直接貼ることができる「貼って剥がせる」方法が提供されている。

今回、研究者らは抗腫瘍因子を含む外用軟膏を塗ることで、がん治療の効果を高めることができることを発見した。

東京医科歯科大学(TMDU)の研究者らは、Molecular Therapy Oncolytics誌に発表した研究において、腫瘍促進因子を標的とするマイクロRNAであるmiR-634で口腔がん細胞を治療すると、シスプラチンによる治療効果が高まることを明らかにした。

口腔がんの90%以上は、口腔扁平上皮がん(OSCC)と呼ばれる種類のがんである。

OSCCは化学療法および放射線療法で治療することができるが、多くの患者は治療に用いられる主剤であるシスプラチンに対して耐性を示す。

「miR-634は、シスプラチンに耐性を持つがん細胞で活性化される抗アポトーシスシグナル伝達や抗酸化物質除去などの細胞保護プロセスに対抗することが最近分かった」と、本研究の筆頭著者Phuong Xuan Tran氏は述べている。

「これは、細胞内のこの低分子化合物の量を増やすことで、この薬に対する感受性を高めることができることを示唆している」

miR-634がシスプラチンに対する腫瘍の感受性を高めるのに役立つかどうかを調べるため、研究者らは、2種類のOSCC細胞株をmiRNAとシスプラチン の両方で処理し、生存した細胞数を調べた。

本研究の上席著者である稲澤譲治氏は、「結果は非常に明快であった」と述べている。

「miR-634を投与すると、シスプラチン誘導性の細胞毒性が効果的に増加し、OSCC細胞のシスプラチン耐性を克服し、腫瘍細胞の死滅が促進された」

これらの結果を確認するために、研究者らは次に実験的腫瘍を有するマウスで、この併用療法の試験を行った。

マウスにシスプラチンを注射し、miR-634軟膏を腫瘍に塗布したところ、腫瘍は急速に縮小した。

「我々の知見は、miR-634が介在する腫瘍促進因子の抑制が、シスプラチンなどの既存の化学療法選択肢に対するOSCCの感受性を効果的に高めることを示唆している」とTran氏は述べている。

以上のことから、miR-634軟膏は、進行性OSCC患者における化学療法の効果を増強するために有用であることが示唆された。

miR-634とシスプラチンの相乗効果は、食道扁平上皮がん、膀胱がん、卵巣がんの細胞株でも見られたことから、この治療の組み合わせは、様々ながん種で有効である可能性もある。

https://ecancer.org/en/news/21721-anti-cancer-dream-cream-shrinks-oral-tumours

(2022年3月31日公開)

【11月2日19時より配信!】HIV Glasgow 2022速報
HIV感染症治療教育プログラム
Practice Updates~HIV感染症治療戦略~
AIDS 2022 Conference News 速報
CROI 2022 Conference News 速報
HIVクイズ
ecancer
国際学会カレンダー