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e-cancer:がん全般 COVID-19のパンデミックはがんの新規診断へどのような影響を与えたか?

27 Dec 2021

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックでは医療機関へのアクセスが制限されたため、がんなどの治療に支障が生じた。
新たな研究では、このパンデミックによりがんの新規診断が遅れ、患者の予後を悪化させる可能性があることが示された。

本研究結果は、American Cancer Societyのpeer-reviewed journalであるCANCER誌オンライン版に掲載された。

本研究は、退役軍人省(VA)メリーランドヘルスケアシステムおよびメリーランド大学医学部のBrajesh K. Lal氏(MD)が率いる研究チームが、1,244ヵ所の退役軍人医療施設が保有する900万人以上の米国退役軍人のデータを調査したものである。

2018~2020年までのがん診断のために行われた医療件数は390万件、がんの新規診断件数は25万1,647件だった。

研究者らは2020年に、がん診断のための行われた処置の頻度が減少していたことを明らかにした。また、2020年にはがんの新規診断数も減っていた。これらの減少数は、地理的な条件やがんの種類によって異なっていた。

2020年の大腸内視鏡検査(処置の目的:大腸がんの検出)は、2018~2019年の年間平均と比較して45%減少しており、前立腺生検(同:前立腺がんの検出)、胸部CTスキャン(同:肺がんの検出)、膀胱鏡検査(同:膀胱がんの検出)はそれぞれ29%、10%、21%減少した。

大腸内視鏡検査は全国的に減少数が最も大きかった。米国の29%の州では、2020年に実施された大腸内視鏡検査数はそれ以前の年の半分以下になっていた。

2020年のがんの新規診断数は、がんの種類によって13~23%減少していた。

研究者たちはパンデミックによって生じた医療の停滞から回復するために、医療機関や医療システムおよび州が、診断件数を増やすために要する時間とリソースを判断するのに役立つチャート図を作成した。

Dr. Lalは、「パンデミックのピーク時に、緊急性のない医療を中断したことは計画的かつ必要なものだった」と述べた。

「回復期に入った今、我々の研究が医師や病院また医療機関が、がんの新規診断にどの程度遅れをとっているかを判断するのに役立つことを期待している。また、患者との関係を修復するために必要なリソースと時間を配分するのに役立つだろう」と述べた。

https://ecancer.org/en/news/21332-how-has-the-covid-19-pandemic-impacted-the-diagnosis-of-new-cancers

(2021年12月6日公開)

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