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e-cancer:大腸がん 免疫療法は、切除不能な転移性大腸がん患者のサブグループに有効な可能性がある

27 Aug 2021

がん、糖尿病、その他の生命に関わる疾患に関して世界的に有名な研究および治療センターであるCity of Hopeの研究者らは、最も一般的なタイプの転移性大腸がんを調査し、肝臓への転移がなければ、これらの患者が革新的な免疫チェックポイント阻害剤療法(免疫系ががん細胞を認識して攻撃するのを助ける治療)に対してより感受性が高いことを見出した。

米国疾病予防管理センターによると、大腸がんは米国で3番目に多いがんであり、がん関連死の主要な原因である。

JAMA Network Openに掲載されたCity of Hopeの調査結果は重要である。これは、免疫療法が転移性大腸がんの全症例の95%を占めるマイクロサテライト安定(MSS)大腸がんに対しては効果がないと従来見なされてきたためである。

これらの患者は化学療法に耐性を持つようになると、治療選択肢がほとんどなくなる。

この後ろ向き研究には、化学療法に耐性を示した後、免疫チェックポイント阻害剤PD-1 / PD-L1標的療法を受けたCity of HopeのMSS転移性大腸がん患者95人が含まれた。

肝転移のない患者の無増悪生存期間の中央値は4ヵ月であったが、肝転移した患者では1か月半であった。

「肝転移の有無で患者を層別化したところ、肝転移のない患者の約20%が抗PD-1または抗PD-L1療法に大きな反応を示したが、肝転移のある患者は有効性のある反応を示さなかった」と、消化器がんプログラムの共同ディレクターであり、City of HopeのJudy&Bernard Briskin Distinguished Director of Clinical ResearchであるMarwan Fakih医師は述べている。

「肝転移のない大腸がん患者は、肝転移のある患者よりも免疫療法の恩恵をかなり受ける可能性がある」

大腸がんが肝臓に転移すると、一部の患者はすべての腫瘍を取り除くために手術を受けることが可能である。ただし、これらの腫瘍を外科的に切除できない場合もある。化学療法が実施されるのはそのような場合だが、「化学療法は有効性がなくなる場合があり、追加の治療オプションを検討する必要がある」とFakih氏は付け加えた。「我々の知る限り、これは転移性疾患の部位によって層別化された患者の反応に対するPD 1 / PD-L1ターゲティングの影響を評価するための最大の研究である」

Fakih氏によると、臨床的意義は肝転移を伴う進行性大腸がん患者は、PD-1 / PD-L1ベースの治療を考慮すべきではないということである。代わりに、他の新しい治療戦略が推奨される。

「肝転移性疾患のない患者にとって、PD-1 / PD-L1ベースの治療法、特にこれらの薬剤をチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)と併用する治療法は、大きな期待を抱かせるものである」と、彼は腫瘍血管系を標的とするTKIが腫瘍環境を改変し、PD-1 / PD-L1療法に対する反応性を高めることを指摘した。

https://ecancer.org/en/news/20711-immunotherapy-may-be-effective-for-a-subgroup-of-metastatic-colorectal-cancer-patients

(2021年8月9日公開)

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