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05 Jul 2021
University of Leedsの研究者らは、最も致命的ながんを引き起こす可能性のある変異タンパク質を標的とする新しい方法を発見した。
RASタンパク質の変異型は、治療抵抗力のため “Death Star” と呼ばれ、膵臓がんの96%と結腸直腸がんの54%にみられる。
RASは健康にとって重要なタンパク質であるが、変異型のRASはより長くオンの状態になることが可能で、腫瘍の成長につながる 。
One drug has already been approved for treatment but it can only tackle a small subset of the total number of cancers driven by RAS.
現在、University of Leeds’ School of Molecular and Cellular Biologyの研究チームはさらに研究を推し進め、より多くの患者のためのより広い範囲の治療の道を開くために、タンパク質を標的とする新しい方法を発見した。
レポートの筆頭著者であるAstbury Centre for Structural and Molecular BiologyのDarren Tomlinson博士は、次のように述べた。「RASタンパク質は、正当な理由により”Death Star” と呼ばれている。これは球形で侵入できないため、本質的に薬剤の結合を防ぎ阻害する。われわれは、すでに開発中のものを超える新薬を開発するために使用できる “Death Star” のさらなる弱点を特定した」
研究者らは、分子細胞生物学部独自の特許取得済みの Affimerバイオテクノロジープラットフォームを使用して、タンパク質の創薬可能な「ポケット」を特定し、効果的な治療を可能にした。
この研究は、Wellcome Trust、Medical Research Council、Technology Strategy Board、およびAvactaが資金提供し、Nature Communications誌に掲載されている。
Tomlinson博士は、「この研究は、他の何百もの病気の標的への扉を開く。将来的に、創薬可能なポケットのために、あらゆる病気に関与するあらゆるタンパク質を効果的に調べられる可能性がある」とつけ加えた。
レポートの共同筆頭著者であり、分子細胞生物学部の博士課程の学生であるAmy Turner氏は次のように述べている。「既知のすべてのがんの20〜30%を引き起こすため、RASは実際には治療標的の聖杯である。以前は「創薬不可」と呼ばれていた事実により、困難な病状の治療に関して、当社のAffimerテクノロジーが持つ可能性のある大きなインパクトを実証することができた。RASに結合する小分子はすでに特定されており、今後数年間でこれらの開発に関与することは非常にエキサイティングである」
研究者らは、RASを標的とする方法をさらに発展させる作業はまだ初期段階にあると述べているが、この発見は新しい治療法につながる可能性があり、Leedsをがんとの闘いの最前線に置く可能性があると考えている。
https://ecancer.org/en/news/20575-new-treatment-options-for-deadliest-of-cancers
(2021年7月1日公開)