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e-cancer:膵臓がん 幹細胞ベースのワクチンによる膵臓がん予防の新しいアプローチ

14 May 2021

米国Stanford UniversityのJoseph Wu氏とEdgar Engelman氏らによる新研究は、マウスの免疫系ががん細胞を認識するように訓練する新戦略を開発するために古い概念を発展させた。

この研究は、リプログラミングと呼ばれる方法で皮膚や血球から生成された幹細胞である人工多能性幹細胞(iPSC)が、特定の種類の膵臓がんと重複する大規模な一連の抗原を生成し、これらの類似性は潜在的な臨床的利益のために使用可能という最近の理解に基づいている。

ワクチンは、ウイルスなどの体外の病原体を認識し、それらを排除するように免疫系を訓練することにより、感染防止に非常に効果がある可能性があることはよく知られている。

ワクチンは、通常は体内に存在しないタンパク質などのいわゆる抗原を提示することによって免疫系を誘発する。これらの抗原は、免疫系によって外来性として認識され、免疫応答を誘発する。

あまり知られておらず、まだ初期段階にあるのは、がんに対するワクチンである。 腫瘍細胞には、体の他の組織ではまれであるか、見られない固有の抗原が含まれていることが多く、ウイルスの抗原と同様に、免疫系の標的となる可能性がある。

今日まで、腫瘍に対する効果的で耐久性のある(持続性のある)ワクチンを開発することは挑戦だった。

最近Stem Cell Reports誌に発表されたこの研究では、iPSC細胞がさまざまな種類の腫瘍にも見られるが、ほとんどの正常組織には存在しない抗原を産生するということを利用した。

次に、研究者らは、分裂しないように放射線照射で処理されたiPSCと、強力な免疫応答を刺激するためにCpGアジュバントをマウスにワクチン接種した。

彼らの目標は、iPSC、またはがん細胞を含む同様の抗原構成を持つあらゆる種類の細胞に対する応答を搭載するためにマウスの免疫系を訓練することだった。

研究結果は洞察に満ちている。 iPSCワクチン接種により、膵臓がん細胞を注射したマウスの75%が接種後の腫瘍発生を防いだ。

さらに、ワクチン接種により、腫瘍を標的とする免疫細胞数が増加し、ワクチン接種したマウスはがん細胞に対する抗体を進展させた。

このiPSCベースのワクチンは同時に多くのがん抗原を標的とするため、ワクチンで訓練された免疫系による認識を逃れる方法が少なくなるため、このワクチン接種アプローチはより持続性が高くなる可能性がある。

さらに、この戦略は、iPSCと同様の抗原構成を持つ他の種類のがんにも有効の可能性がある。 iPSCがんワクチンが、腫瘍の成長や再成長の防止と定着腫瘍除去の両方において、患者にとって安全で効果的であるかどうかを示すには、さらなる研究が必要である。

https://ecancer.org/en/news/20224-stem-cell-based-vaccine-offers-a-new-approach-that-may-protect-against-pancreatic-cancer
(2021年5月6日公開)

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