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e-cancer:乳がん 新しいマーカーにより早期乳がんに対する放射線療法の利点を予測 

07 May 2021

スウェーデンのKarolinska InstitutetとGothenburg Universityの研究者らが参加した研究では、PDGFRbと呼ばれる低レベルのタンパク質が、早期乳がんの女性における放射線治療の特に高い効果と関連していることがわかった。

Clinical Cancer Research誌に掲載されているこの研究は、このタンパク質をブロックする薬によって放射線療法の有効性を改善できることも示唆している。

スウェーデンでは、約900人の女性が、浸潤性乳がんの最も初期の形態であるDCIS(非浸潤性乳管がん)と診断されている。

標準的な治療法は、手術とその後の放射線療法である。 予後は概ね良好だが、患者の約10%が診断から10年以内に再発する。

「放射線療法の利点が個別であることはよく知られており、不必要あるいは効果のない放射線療法を回避するために使用可能な予測マーカーを見つける必要がある」と、研究の共同筆頭著者である、Gothenburg University’s Sahlgrenska Academy
臨床科学部のFredrik Wärnberg教授は述べている。

「以前の研究は、おもに腫瘍細胞自体のマーカーに焦点を合わせていたが、最近の知見は、腫瘍細胞の周りの支持組織がDCISの治療効果に影響を与える可能性があることを示している。

「細胞および動物モデルでの研究は、放射線療法の有効性が、乳がん組織の支持細胞の一種である線維芽細胞によって影響を受ける可能性があることを示している。

Karolinska InstitutetのArneÖstman研究グループとWärnberg教授のグループは、ランダム化放射線療法研究(SweDCIS)からの大規模な組織コレクションを分析した。

彼らの分析は、DCISの女性では、特定の線維芽細胞タンパク質であるPDGFRbのレベルが低いと、放射線治療による非常に高い効果と関連していることを示した。

いくつかの新しい研究が開始され、一つは、乳がんの診断に関する米国企業PreludeDxとの共同研究である。

「これらの研究により、われわれの最初の発見が確認された場合、DCISの治療ガイドラインを変更する必要があるかもしれない」と、研究の筆頭著者であるUppsala University免疫学、遺伝学および病理学部、およびKarolinska Institutetの腫瘍学-病理学部の研究者であるCarinaStrell氏は述べている。

この新たに発表された研究結果は、PDGFRbの遮断と組み合わせると放射線療法の有効性を改善できることも示している。 研究者らは現在、患者に関する研究を開始する前に、実験的な細胞および動物モデルでこれをさらに調査することを計画している。

https://ecancer.org/en/news/20239-new-marker-predicts-benefit-of-radiotherapy-for-early-stage-breast-cancer

(2021年5月5日公開)

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