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19 Apr 2021
Yale Cancer Centerによる新しい研究によると、50歳以下の早期発症型結腸直腸がん患者は、後年にこの疾患と診断された患者よりも生存率が高いことが示されている。
本研究は、本日、米国がん学会(AACR)の年次総会でオンライン発表された。Yale Cancer Centerの研究の筆頭著者であるEn Cheng氏は、次のように述べている。
「過去の研究では、50歳未満の若い結腸直腸がん患者は、より高齢で診断された患者と比較して、より悪い生存を経験することが報告されていた。
この結果が若いがん患者を元気づけることを願っている」
2004年1月1日から2015年12月31日までの全国がんデータベースを使用して、769,871人の結腸直腸がん患者の全生存率をKaplan-Meier法とCox比例ハザード回帰によって評価した。
エール大学の研究者らは、51〜55歳で診断された結腸直腸がん患者を比較群として選択した。
早期発症型結腸直腸がん患者は、未調整の分析で10年生存率がやや低いと報告された。
しかしながら、診断時の病期調整後には、早期発症型結腸直腸がん患者は、51〜55歳で診断された被験者と比較して生存率が高かった。
エール大学の研究者らは、51〜55歳で診断された患者と比較して若い患者の死亡リスクが5%低く、35〜39歳でがんの病期I〜IIと診断された患者で生存率の優位性が最も高いことを発見した。
ただし、Cheng氏は、この延命効果は慎重に解釈する必要があると述べた。
「延命効果を検証し、結腸直腸がんの早期発症における生物学的特徴と不均一性を理解するには、さらに多くの研究が必要である」とCheng氏はつけ加えた。 「それはまた、若い集団における結腸直腸がんの早期発見の重要性の強化となる」
https://ecancer.org/en/news/20082-aacr-2021-study-shows-young-early-onset-colorectal-cancer-patients-have-increased-survival
(2021年4月14日公開)