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e-cancer:皮膚がん UCIの研究は、皮膚細胞がいかに協力してがんを阻止するかを指摘している

23 Oct 2020

メラノーマは生命を脅かす皮膚がんであり、早期に治療しないと他の臓器に急速に進行・転移する。

カリフォルニア大学アーバイン校の生物学者らによる新たな発見は、メラノーマがどのように発症するかについての伝統的な信念を打ち砕き、メラノーマとの闘いに関する新たな洞察を提供している。

彼らの研究はeLifeに掲載されている。

同校の発生細胞生物学のDonald Bren 教授であるArthur Lander氏らは、一般的な色素性母斑として知られている色素細胞性母斑(ほくろ)を調査した。

成人は通常、生涯にわたって数十個の色素細胞性母斑ができる。

それらは一般的に良性のままであるが、常にそうであるとはいえない。

「分子レベルにおいて、これらのほくろのほとんどすべてが、メラノーマで最も頻繁にみられる突然変異の1つを宿している」とLander氏は述べている。

「しかし、ほとんどの場合、2番目の突然変異ががんになる方向へと後押しする前に、ほくろは成長を停止する。メラノーマが生じる可能性があるのは、成長プロセスが止まらないときである」

これまで研究者たちは、元になる突然変異によるストレスがほくろを未熟なまま老化させるため、ほくろの成長が止まると考えてきた。

UCIチームの研究結果は、その考えを覆す。

「私たちは、ほくろは内部の細胞間交信のために成長が停止するという新たな理解を示唆していることを見出した」とLander氏は述べ、おそらくタンパク質の形態で信号を交信することによって停止すると付け加えた。

「ほくろがある程度のサイズに達すると、この交信は十分に強くなり、細胞が集合的に成長を停止する。実際、多くの組織はこのようにサイズを制御している」

発生細胞生物学のポスドクであり、論文の筆頭著者であるRolando Ruiz-Vega氏は、次のように述べている。「研究者ががんとの闘いについて話すとき、彼らは特定の突然変異を標的とする薬剤の開発に言及することがよくある。しかし、ここでは、特定の突然変異が実際にはがんが発生するかどうかをコントロールするものではないことが分かる。細胞は互いに成長を停止するように交信しているか、交信していないかのどちらかである」

この発見は、メラノーマの新たな治療法につながる可能性がある。あるいは、ほくろががん化するのを阻止するメカニズムを考案することによって、黒色腫を予防することも可能になるかもしれない。

「細胞が送っている信号をより正確に特定し、ほくろが正常から悪性に移行していることを知る方法を特定したい」とLander氏は述べた。

「早期に発見してこの過程を停止できれば、大きな飛躍となるであろう」

2020年10月15日公開

https://ecancer.org/en/news/18846-uci-study-points-to-how-skin-cells-cooperate-to-thwart-cancer

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