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e-cancer:がん治療の可能性のための新たな免疫腫瘍学的アプローチ

28 Sep 2020

Monash UniversityおよびLava Therapeuticsの共同研究では、がん治療の可能性のための新たな免疫腫瘍学的アプローチが詳述されている。
この研究に寄与したのは、共同筆頭著者であるAmsterdam UMCのRoeland Lameris博士とUniversity of Melbourneの同僚であった。

Nature Cancer誌に掲載されたMonash Biomedicine Discovery InstituteのARC受賞者であるJamie Rossjohn教授およびAdam Shahine博士による共同研究は、2つの主要な免疫細胞受容体の結合を助ける橋渡しとして機能するだけでなく、ナノボディとして知られる抗体フラグメント間の相乗効果を強調しており、その相互作用を利用して、身体ががんに対する免疫応答を強化できるようにしている。

ナノボディと呼ばれるこれらの抗体フラグメントは、多発性骨髄腫および急性骨髄性白血病患者の腫瘍サンプルに対して、CD1dと呼ばれる分子とナチュラルキラーT細胞(NKT)との相互作用を、安定的に長期間持続するように標的化することによって作用する。

この新たな発見は、広範囲のがんに対する新規で効果的な治療法の潜在的な可能性のあるモデルとして役立つに違いない。
Monash Universityのチームは、オーストラリアのシンクロトロンを使用して、ナノボディががんモデルの免疫細胞にどのような影響を及ぼしたかについて詳細な原子的洞察を提供した。

「ナノボディが、いかにしてCD1dとNKT TCRを同時に認識するかを正確に視覚化することが出来たので、それらの抗腫瘍特性の分子基盤を提供した」とRossjohn教授は述べた。

Amsterdam UMCの腫瘍内科学教授であり、Lava Therapeuticsの最高科学責任者であるHans van der Vliet氏は、「NKT細胞やγデルタT細胞など、すべての人間に固有の自然免疫細胞を標的にして強化することで治療効果を高めるため、私たちのアプローチは、さまざまながんの症状に広範囲に適用可能な免疫療法アプローチとして最終的に応用できると確信している」と述べている。

「この共同作業は、さまざまながんを治療するために改善された治療法を合理的に開発するための道を拓く」と共同筆頭著者のShahine博士は述べた。

将来の疾病の負担を軽減する研究に専念するためにMonash Universityに新しく設立されたMonash Biomedicine Discovery Instituteは、120を超える国際的に有名な研究チームを結集する。

Monash BDIは、がん、心血管疾患、成長と幹細胞、感染と免疫、代謝性疾患と肥満、神経科学の6つの研究プログラムにおよぶオーストラリアで最大の生物医学研究機関の1つである。

これらの研究者たちは、世界一流の技術と設備に支えられており、産業界、臨床医、研究者と国際的に提携して、発見を通じて生活を向上させている。

(2020年9月15日公開)

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