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e-cancer:がん 対 新型コロナウイルス感染症:パンデミックががん治療を覆したとき

11 Aug 2020

COVID-19の流行によって、医療は困難に直面し、緊急性のない医療処置や予約は延期された。がん患者に対する治療は特に打撃を受けた。

「COVID-19は、まさに一夜にして米国の医療の様相を一変させてしまった。腫瘍専門医は、治療を受けるメリットと来院してウイルスに曝されるリスクとどちらを優先すべきかを患者と相談するようになった」とミシガン大学医学部の放射線腫瘍専門医であるLaila A. Gharzai, M.D., LLMは述べた。

「これは医師にとっては厳しい変化であり、我々はこのような場合の会話をうまく進めるための手助けを必要としていた」と同氏は語った。

そこでGharzai氏らは、8名の医師にインタビューを行ってCOVID-19に関する具体的なコミュニケーションの課題を特定し、48名の患者を調査して彼らの考えを聞いた。

医師らは3つの主なコミュニケーション戦略を特定し、COVID-19に関する懸念、検査や治療の延期、治療変更や経過観察など、患者に影響を与える8つのシナリオにこれらの戦略を当てはめた。

コミュニケーション戦略に基づいて、研究チームは腫瘍専門医が患者に共感的に対応するために使用できる用語例を作成した。

その結果はJAMA Oncology誌に掲載された。

「私がもっとも驚いたのは、このような会話がいかに難しいかを聞いたことだった。腫瘍専門医である我々は、患者との難しい会話に慣れている。COVIDに関連した会話はこれをまったく別のレベルに引き上げた。というのも、治療決定を公衆衛生の面から判断しなければならないという新しい課題が加えられたからである。医療提供者が必要としたときにすぐにリソースを示すことができるガイドが必要であった」とGharzai氏は述べた。

患者の懸念は、コロナウイルスに感染するリスクから、検査の延期によってがんの進行を見逃す可能性があるという恐れまで、多岐にわたっていた。

多くの患者が、自分の健康は重要性が低いものとして不当に扱われている、もしくは無視されていると感じていた。

すべての決定は患者をCOVID-19の脅威から防御することを目的として行われた。しかし、がんはおとなしくじっとしているものではない。

がんの診断を受けるとき、通常の状況でさえ当然のことながら多くの患者が感情的になる。この感情的な反応が、パンデミックによる変化から生じるストレスによってさらに増幅された」と、ミシガン大学医学部放射線腫瘍学分野のNewman Family Professor およびdeputy chair で、本論文の筆頭著者であるReshma Jagsi, M.D., D.Philは述べた。

「このガイドに収載した実践的な言葉は、私が患者の感情を正しく理解し、患者のことを深く気にかけており、助けようとしていることを伝えて患者を安心させるのに非常に役立った」と同氏は述べた。

研究チームはこれらのガイドラインを、ミシガン州でCOVID-19の感染がピークを迎えていた4月にオンラインで公開した。

医療提供者は引き続きこのガイドを利用することができる。

https://ecancer.org/en/news/18306-cancer-vs-covid-when-a-pandemic-upended-cancer-care

(2020年8月6日公開)

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