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e-cancer:研究者らはがん免疫療法ツールを活用してCOVID-19ワクチンの標的を特定する

30 Jun 2020

フィラデルフィア小児病院(CHOP)のがん研究者らは、がん免疫療法の開発に使用されるツールを活用し、ワクチンの標的とするSARS-CoV-2ウイルスの領域を特定した。がん細胞に対する免疫応答を誘発するのと同様のアプローチが、ウイルスに対する免疫応答を刺激するために用いられた。

研究者らによれば、この方法で得られるワクチンは人類を守り、長期的な免疫応答を促進すると考えている。

この方法はCell Reports Medicineに報告された。

「多くの点で、がん​​はウイルスに類似した特徴があるため、我々のチームは、免疫療法で標的とすることができる小児がんのユニークな側面を特定するために開発したツールを使用し、これを適用してSARS-CoV-2で標的とする適切なタンパク質配列を特定した」と本研究の筆頭著者であり、CHOPがんセンターとペンシルバニア大学the Giulio D’Angio Professor of Pediatric Oncology at the Perelman School of Medicineの小児腫瘍学であるJohn M. Maris, MDは述べた。 「Maris Laboratoryの主著者であるMark Yarmarkovich, PhDが開発し、さらに改良された計算ツールを適応させることで、人間の大多数に存在する持続的な免疫応答を刺激する能力に基づいて、ウイルス標的に優先順位を付けることができる。我々のアプローチは、安全かつ効果的であり、大規模生産が可能なワクチンを作り出すための道筋を示すだろう」

COVID-19のパンデミックにより、COVID-19疾患を引き起こすウイルスであるSARS-CoV-2に対する安全で効果的なワクチンの開発が急務となっている。

最適に設計されたワクチンは、副作用、自己免疫、または疾患の悪化を最小限に抑えながら、長期にわたる免疫応答を最大化する。

ワクチンが安全かつ効果的である可能性を高めるために、研究チームは標的とするウイルスの領域を特定する際のパラメーターに優先順位を付けた。

研究者らは、適切なB細胞と組み合わせると、メモリーB細胞の形成を促進し、持続免疫を獲得し、大部分のヒトゲノムにわたってそのようなメモリーT細胞応答を刺激する領域を探した。

彼らは、感染性を高める新しい変異だけでなく、複数のコロナウイルス全体に存在するSARS-CoV-2の領域を標的にしながら、それらの領域が人間で自然に発生する配列と可能な限り異なることを確認して、安全性を高めた。

研究者らは、標的化されたときに、集団規模の免疫を獲得する可能性が最も高い65のペプチド配列のリストを提案した。

次のステップとして、研究チームは、マウスモデルでこれらのシーケンスの10数個程度のさまざまな組み合わせをテストして、それらの安全性と有効性を評価している。

Yarmarkovich氏は、「過去20年間で3回のパンデミックが生じ、これらすべてがコロナウイルスであるため、このウイルスは引き続き人類を脅かし、将来の集団発生に対する予防策が必要となるだろう」とべた。

「我々の研究で選択されたシーケンスのサブセットは、他のコロナウイルスと非常に類似しているウイルス領域に由来しているため、これが成功した場合、我々のアプローチは、SARS-CoV-2だけでなく、今後出現する可能性のある他のコロナウイルスからの保護につながる可能性がある」

https://ecancer.org/en/news/17948-scientists-identify-targets-for-covid-19-vaccine-using-cancer-immunotherapy-tools

(2020年6月9日公開)

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