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e-cancer:研究者たちは最も侵襲性の高い脳腫瘍に対する新しいワクチンアプローチを開発中である

28 Feb 2020

研究者たちは、最も致命的な脳腫瘍と闘うために混合ワクチンを開発中である。

ノッティンガム・トレント大学(NTU)が率いる研究チームは、他の130種類の脳腫瘍よりも多くの人々を死に至らしめる多形性膠芽腫(GBM)への取り組みを目指している。

最も悪性で抵抗性の脳腫瘍であるGBMに対する効果的で長期的な治療法はなく、新たな治療方法が緊急に必要とされている。

この病気の予後は非常に悪く、手術、放射線療法、化学療法を行った後でも、患者の平均生存期間は約14〜18ヵ月である。

英国だけでも年間5,000人の死因となっている。

NTUのJohn van Geest Cancer Research Centerが主導し、Headcase Cancer Trustが資金を提供するこの新しい研究では、GBM腫瘍によって発現される分子に対して免疫応答を引き起こす複合癌ワクチンを試験予定である。

複合ワクチンであるため、GBMで重要な役割を果たし、多くのGBM細胞で発現する2つの分子(TRP2およびWT1)を標的とする。

本研究は、この新たなアプローチを臨床現場で使用するための基礎を提供することが期待されている。

ノッティンガム・トレント大学のJohn van Geest Cancer Research Centreの研究者であるDr. Stéphanie McArdleは、「この恐ろしい病気の患者のための効果的なワクチンベースの治療法を開発できることを願っている」と言い、さらに次のように述べている。

「現在のGBMの治療は、重度で長期的な副作用を伴っている。また、GBM細胞が脳の広範囲に広がるため、手術後の再発の可能性が高くなる。ワクチンは、肝炎、麻疹、破傷風などから私たちを保護する免疫反応を引き起こす可能性があり、そのような免疫療法は比較的毒性がなく、癌の再発を防ぐ可能性があるため治療法も提供する」とDr. Stéphanie McArdleは述べた。Headcase Cancer Trustの創設者であるColin Speirs氏の妻、Beckyは2010年にGBMで亡くなった。彼らはノッティンガム・トレント大学に在学中に出会った。

「Headcase Cancer TrustがNTUとの真に画期的なプロジェクトに資金を提供し続けていること、そして私が個人的に大学に何らかのお返しができることを嬉しく思う」とColin氏は述べている。

「私たちが愛しているのは、急進的で革新的で独創的な考え方である。この現在の不治の病の治療法を見出すというHeadcase Cancer Trustの戦略に完全に適っている。この仕事が同時に、ヒトでの臨床試験に移行することを楽しみにしている。 未来は今日書かれる」と彼は語った。

NTUのJohn van Geest Cancer Research CentreのDirectorであるProfessor Graham Pockleyは、次のように述べている。腫瘍に対する患者の免疫系を変えるための新たなアプローチ、いわゆる免疫療法の開発に懸命に取り組んでいる私たちにとって、これは刺激的な時間である。多くの分野で成功が見られているにもかかわらず、GBMの効果的な治療法は捉えどころのないままである。

「別の状況ですでに試験済みのワクチンアプローチと、腫瘍による免疫攻撃のスイッチオフを防止し、活性化された免疫細胞が脳内に入り腫瘍に到達することを可能にする戦略との組み合わせは、大きな可能性を秘めている」と Pockley氏は補足した。

本研究には、Queen Mary(ロンドン大学)、ノッティンガム大学およびFrance’s Hôpital Saint Louisが参加している。

研究者が利用するワクチン「送達システム」は、Scancellの「Immunobody®」技術であり、そのバージョンは、最近非常に有望な生存傾向を示している黒色腫治療用のImmunoBody®ワクチンであるSCIB1の開発に成功している。 フェーズ1/2臨床試験であり、現在進行中の黒色腫患者を対象としたフェーズ2試験で評価中である。

https://ecancer.org/en/news/17385-scientists-developing-new-vaccine-approach-for-most-aggressive-brain-cancer
(2020年2月24日公開)

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