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e-cancer:“Virtual biopsy”により、前がん性膵嚢胞を正確に診断

09 Dec 2019

Ohio State University Wexner Medical Centerの研究により、膵臓の嚢胞を前例のない精度で確実に診断できる新しい “virtual biopsy” が発見された。

これは、前がん性嚢胞を取り除き、命を救う可能性があることを意味する。

現在の基準では、嚢胞内の液体の検査が行われる。

その検査によって、良性または前がん性かを71%の確率で正確に識別できる。

研究者らは、”virtual biopsy” が標準治療に追加されると、診断の精度が97%に跳ね上がることを発見した。 

本研究はClinical Gastroenterology and Hepatology誌で発表され、先日APA(米国膵臓学会)の年次総会で発表された。

「膵嚢胞は一般的であり、良性嚢胞とがんになる運命にある嚢胞とを区別することは困難だが、この手順により、迅速かつ自信を持ってそれを行うことができる」と、胃腸科医であり研究の筆頭著者であるSomashekar Krishna氏は述べた。「最終的には、がんになる前に膵がんを早期に診断するか、良性で無害な膵嚢胞の不必要な手術を防ぐことで命を救うことを願っている」

本研究でテストした診断方法は、嚢胞内でレーザー光を発する小さなスコープによって生成される嚢胞壁の顕微鏡像の提供である。

これにより、医師は前がん性であるかどうかをほぼ即座に判断できる。

「多くの場合、手術の直後に、“前がん性嚢胞がありますので、切除する必要があります”と患者に伝えることができる」と、Krishna氏は述べた。氏は、Ohio State’s College of Medicineの准教授であり、Ohio State University Comprehensive Cancer Center – Arthur G. James Cancer Hospital and Richard J. Solove Research Institute. にも所属している。

患者の大多数は、別の理由でMRIまたはCTスキャンを受けたときに偶然膵嚢胞と診断される。

腹部で行われるMRIのほぼ40%で膵嚢胞が明らかになり、年齢とともに膵嚢胞が発生する可能性が高くなる。

毎年45,000人を超えるアメリカ人が膵臓がんで亡くなっており、がんによる死因の第3位となっている。

患者は通常、がんが進行するまで症状がないため、早期診断と治療が困難になる。

オハイオ州の研究者らは現在、全国の病院の医師を訓練してこの新しい診断方法を実行し、スコープによる画像を読み取り、より多くの患者の危険な嚢胞を発見し、膵臓がんを予防している。

彼らはまた、医師が迅速に行動できるように前がんの可能性が高い症例にフラグを立てる人工知能の開発にも取り組んでいる。

https://ecancer.org/en/news/17039-virtual-biopsy-allows-doctors-to-accurately-diagnose-precancerous-pancreatic-cysts

(2019年12月6日公開)

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