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e-cancer: タンパク質マッピングは転移性黒色腫患者が免疫療法に反応しない理由を特定する

30 Sep 2019

テルアビブ大学とSheba Medical Centerの研究者らは、転移性悪性黒色腫患者の半数以上が癌免疫療法に反応しない理由を発見したと述べた。

TAU’s Sackler School of Medicine とSheba’s Ella Lemelbaum InstituteのTami Geiger教授、Gal Markel教授、Dr. Michal Harelが率いる研究者チームは、革新的な「タンパク質マッピング」アプローチであるプロテオミクスを用いて、以下の重要な疑問に答えた:

免疫療法は黒色腫患者の一部には非常に奏効するが、転移性黒色腫患者の60%で無効なのはなぜか?

Cell誌に発表された報告によると、研究者らは116人の悪性黒色腫患者を免疫療法が成功したグループと成功しなかったグループの2つのグループに分け、それぞれの免疫療法への反応を比較した。

強力なタンパク質マッピング技術であるプロテオミクスを駆使して、2つのグループの癌細胞の代謝またはエネルギー生産プロセスの違いが発見された。

Ella Lemelbaum Instituteの上級腫瘍学者および科学ディレクターであるMarkel教授によると、「近年、免疫系の抗癌活性を強化するさまざまな癌免疫療法が実用化されるようになった」。

「これらの治療は一部の患者にとって非常に効果的であることが示されており、腫瘍学に革命をもたらした。
しかし、多くの患者は免疫療法に応答しないため、その理由を理解することが重要である。

「治療が奏効するのは誰かを予測することは可能か? 反応を高めるために治療変更が可能か? 我々は、最近まで有効な治療法がなく壊滅的な疾患であった転移性悪性黒色腫に焦点を当てた。 治療応答者と非応答者の前治療サンプルがカギとなることは明らかだった」

治療抵抗性メカニズムをよりよく理解するために、研究者らはプロテオミクスを使用して116人の患者から採取した腫瘍を分析した。

「プロテオミクス検査室では、数千のタンパク質のグローバルマッピングを可能にする質量分析計を使用した」と、TAUのプロテオミクスラボの代表であるGeiger教授は説明した。 「その後、応答グループごとに分類したタンパク質を特定するために、広範囲にわたる計算分析を行った」

プロテオミクスの比較により、免疫療法に対する応答者と非応答者の大きな違いが特定された。

Geiger教授によれば「治療応答者では脂質代謝に関連するタンパク質値が高く、これによって免疫系による認識が向上したことがわかった」

その後、サンディエゴのSalk研究所とイェール大学医学部と共同で、研究者らは黒色腫の組織培養と転移性黒色腫のマウスモデルを用いて発見したことを検証した。

遺伝子工学を使用して、彼らは脂肪酸代謝の原因となるメカニズムをサイレンシングすることができた。
「この代謝経路をサイレンシングすると、癌を検出して破壊するはずのT細胞から癌細胞が‘隠れる’ことがわかった」とGeiger教授は述べた。 「その結果、これらのマウスの癌は、対照群よりも速い速度で発現した。

「本研究で我々は、免疫療法のおかげで何年も生存できる黒色腫患者と、治療が奏効しない患者との間に有意差があることを発見した」
「本研究結果は、他の多くの悪性腫瘍にも関連する可能性がある」とMarkel教授は付け加えた。

「現在、その後の研究では、免疫療法への反応を改善し、その恩恵を受ける患者の範囲を広げる方法を模索している。さらに、どの患者が治療に応答するか臨床医が予測できる方法を研究していく 」

(2019年9月10日公開)

https://ecancer.org/news/16588-protein-mapping-pinpoints-why-metastatic-melanoma-patients-do-not-respond-to-immunotherapy.php

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