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e-cancer: 皮膚がん治療後の整容は治療法によって異なる可能性がある

19 Sep 2019

研究者らによると、悪性黒色腫以外の皮膚がん治療にはいくつかの効果的な選択肢があるが、治療後の整容的外観が良好なものもある。

ペンシルベニア州が主導した本研究では、58件の研究のメタ解析が行われた。4種類の皮膚がん治療法を比較した結果、すべての治療法で1年後の再発率は同程度だったが、小線源治療と呼ばれる放射線療法とモース手術と呼ばれる顕微鏡手術は、整容面で優れた結果をもたらした。

放射線腫瘍学および公衆衛生科学の助教授であるNicholas Zaorsky氏は、手術が選択肢ではない場合、基底細胞がんや扁平上皮がんの治療法として放射線療法が有効な選択肢になる可能性を本研究は示唆していると述べた。

「我々の分析に基づけば、放射線療法は手術に代わる優れた代替治療法になり得る」とZaorsky氏は述べた。 「放射線療法を、がんの再発リスクが高まったり整容的に劣る結果をもたらしたりする時代遅れの治療法とみなすべきではない」

Zaorsky氏によれば、皮膚がんは米国では比較的一般的であり、約5人に1人が生涯で少なくとも1回は皮膚がんと診断されるという。

アメリカがん協会は、毎年新たに540万の基底細胞がんおよび扁平上皮がんが診断され、これらのがんが致命的なことはめったにないが、治療が必要であると推定している。

分析された4つの治療法には、2種類の手術が含まれていた。従来のがん切除法は、腫瘍部位全体を切除した後に皮膚を縫合して閉じる手術だが、モース手術はより詳細な手順で行われる。モース手術では、外科医ががんを層ごとに除去し、腫瘍組織が完全に除去されるまで各層間の組織を検査する。

本研究では、外部放射線治療(EBRT)と小線源治療の2種類の放射線療法も検討した。EBRTは最も一般的な放射線療法の形態であり、機械を使って体外から光線をがんに向けて照射する。一方、小線源治療では、癌に対して近距離から放射線を照射する。

「“brachy”とは、近距離を意味する」とZaorsky氏は言った。 「小線源治療法では、放射線は体内の深部まで浸透しない。せいぜい数ミリメートルまたは1センチメートルしか通過しない場合もある。対して、外照射治療法では体のもっと奥まで放射線が通過してしまう」

研究者によると、かつて皮膚がん治療では放射線療法は手術よりも劣った治療法と考えられていた。しかし、Zaorsky氏は、この見解を裏付ける研究は近年報告されていないと述べた。

また、手術は一般的な選択肢ではあるが、なかには最良の選択肢ではない患者もいる。
「たとえば、ときに高齢患者はさまざまな理由で手術が適応でない場合がある。また、がんが鼻や目のような主要な器官近くにできる場合もある」とZaorsky氏は述べた。 「こういったときに放射線療法が有効な選択肢となりうるか、またあまり効果的でないか、もしくは悪い副作用が生じる可能性があるのかといった医師の懸念があった」

研究者らは、悪性黒色腫以外の皮膚がん患者21,371人を含む58件の研究結果に関するメタ解析を行った。データには、がん種、患者が受けた治療法、1年後の再発率、および治療後のがん部位の整容的評価に関する情報が含まれていた。各治療を整容的な観点から「良好」、「中程度」、「不良」の3段階で評価した。

データ分析の結果、整容的に「良好」となったのは、従来の切除法では81%、EBRT75%、近接照射療法98%、モース手術では96%であった。小線源療法およびモース手術は、他の2つの治療よりも「良好」および「中程度」の評価を受けた割合が多かった。

Zaorsky氏は、本研究結果は最近Cancer誌に掲載されており、皮膚がん治療ガイドラインの更新のために使用できる可能性があると述べた。

https://ecancer.org/news/16547-aesthetics-of-skin-cancer-therapy-may-vary-by-treatment-type.php

(2019年9月4日公開)

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