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e-cancer:神経内分泌がん 侵攻性神経内分泌がんのバイオマーカーおよび治療標的として特定されたタンパク質

21 Feb 2024

知見

UCLA Health Jonsson Comprehensive Cancer Centerの研究者らは、侵攻性の高い神経内分泌がんおよび神経芽細胞腫において、これらのがんを診断し、治療に対する反応を予測およびモニタリングするための分子バイオマーカーとして使用できる可能性のあるUCHL1と呼ばれるタンパク質を特定した。

研究チームはまた、UCHL1阻害剤を単独または化学療法と併用すると、前臨床モデルで、神経内分泌がんや神経芽細胞腫の増殖や拡大を有意に遅らせることも発見した。

「われわれの研究は、UCHL1を標的とする治療の可能性と、前臨床モデルにおける神経内分泌がんおよび、神経芽細胞腫の検出ツールとしての有用性を実証し、これらの悪性腫瘍患者の診断および治療と本研究の間に重大なトランスレーションリンクを生み出している」と分子・医学薬理学・泌尿器科准教授で、本研究の主任著者であるUCLAのDavid Geffen School of MedicineのTanya Stoyanova博士は、述べた。

「さらに、UCHL1の作用機序の詳細、タンパク質の安定性および遺伝子発現を制御するタンパク質の核内輸送の調整における役割も明らかにした」と、筆頭著者であるStoyanova博士の研究室の博士研究員でもあるShiqin (Laura) Liu氏は述べた。

 

背景

例えば、神経内分泌前立腺がんや小細胞肺がんなどの神経内分泌がんは、体内にホルモンを放出する細胞から発生し、前立腺や肺を含むさまざまな臓器で発生する可能性がある。

これらの臓器で最も多く発生するタイプのがんではないが、このタイプのがんは、予後が悪く、治療の選択肢が限られていることが多い。

これらのがんに対する現在の治療法には、化学療法、放射線療法、免疫療法の組み合わせが含まれる。

神経芽細胞腫は、幼児に最も多く発生するがんの一種であり、副腎で発生することが多い未熟な神経細胞から発症するが、脊椎、胸部、腹部、および骨盤に沿った神経組織内でも発生する。

しかし、病期やリスクグループによっては、これらの治療法は患者の生存期間を数か月しか延長せず、これらの悪性腫瘍を診断するためのより優れた治療標的と低侵襲アプローチの必要性が強調されている。

 

方法

神経内分泌がんおよび、神経芽細胞腫の創薬可能な標的を特定するために、研究者らはまず公表されているプロテオミクスデータを解析し、UCHL1 を創薬可能性の高いタンパク質の 1 つとして特定した。

研究チームはその後、さまざまなタイプの神経内分泌がん患者の組織におけるUCHL1のレベルを調査し、神経内分泌前立腺がん、肺カルチノイド、小細胞肺がん、神経芽細胞腫などの神経内分泌腫瘍がUCHL1レベルを上昇させることを発見した。

これは、UCHL1が非神経内分泌組織と比較して、これらの腫瘍でより高い発現が見られることから、神経内分泌がんにおける薬剤開発の共通の標的である可能性を示唆した。

その後、研究チームは、神経内分泌がんと神経芽細胞腫の前臨床モデルにおいて、UCHL1を阻害する治療の可能性を検証した。

 

影響

この研究は、侵攻性の高い神経内分泌前立腺がんや小細胞肺がん、神経芽細胞腫も同様に、神経内分泌がん患者の治療に対する反応を検出および監視する、新たな低侵襲性の血液をベースとする検査の開発に役立つ可能性がある。

この研究はまた、UCHL1の阻害を新たな治療アプローチとして検証する新たな臨床試験の基礎を築き、この攻撃的な疾患に関連する死亡を減少させる可能性がある。

 

https://ecancer.org/en/news/24125-protein-identified-as-a-potential-biomarker-and-therapeutic-target-for-aggressive-neuroendocrine-carcinomas

(2024年1月30日公開)

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