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e-cancer:婦人科がん ファンコニ貧血における骨髄不全の背後にあるメカニズムを同定

26 Oct 2020

ファンコニ貧血(FA)は、骨髄不全、発達異常、および複数の形態のがんの素因を特徴とする幼い子どもに影響を与える遺伝性疾患である。

FAの背後にある分子メカニズムは、DNA修復タンパク質をコードする遺伝子の遺伝的変異であり、不可逆的な骨髄不全を引き起こす。

これらの遺伝子変異が骨髄からの幹細胞の枯渇をどのように引き起こすかに関する正確なメカニズムは知られていない。

最近、研究者らはこの不全の原因を特定した。
この知見は、著名なCell Stem Cell誌に掲載された。
「この結果は、現在幹細胞移植が利用可能な唯一の治療法である、この疾患の新しい治療法の開発に新しい道を開く。

骨髄不全のメカニズムをよりよく理解することは、より軽度のFAに対する幹細胞移植計画と新しい治療法を開発するのに役立つ」と、University of Helsinkiの講師であり、研究者であるAnniina Färkkilä氏は述べる。

MYC遺伝子の発現により、永続的な骨髄不全は引き起こされた。

この研究では、University of Helsinkiの研究者らが個々の細胞の遺伝子発現を分析し、驚いたことに、FA患者の骨髄幹細胞におけるMYC遺伝子の過剰発現を発見した。

MYCは、悪性腫瘍の形成を調節する最もよく知られる遺伝子の一つである。

機能実験は、MYCの過剰発現が幹細胞の分裂と骨髄からの剥離をもたらすことを示した。

「MYC遺伝子過剰発現は炎症メディエーターによって引き起こされ、FAに苦しむ患者の循環に幹細胞の異常な存在をもたらした。マウス実験では、MYC阻害剤は幹細胞の剥離を減少させ、同時にまた、細胞増殖を抑制した」とFärkkilä氏は述べている。

これは、炎症性ストレスシグナルのために幹細胞でアップレギュレートされたMYCが幹細胞の生存には必要であったが、副作用として骨髄ニッチからの剥離、およびFA患者の骨髄不全の発症に繋がったことを示唆した。  

骨髄不全に関連するメカニズムの特定は、FA患者の前癌状態のバイオマーカーの開発にも役立つ。

「FAにおける欠陥のあるDNA修復遺伝子は、しばしば多くのがんの発症をもたらす。これにより、卵巣がんなどの他の種類のがんとの関連で、この知見が潜在的に重要になる」とFärkkilä氏は述べている。

https://ecancer.org/en/news/18848-mechanism-behind-bone-marrow-failure-in-fanconi-anaemia-identified

(2020年10月15日公開)

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